若い頃の恋愛を引きずって、新しい恋愛に踏み出せない・・そんな女性は珍しくありません。トラウマになるような恋ではなく、どちらかというと素敵な恋愛だった場合にも、この現象が起こります。

過去の恋愛にとらわれてしまい、新しい恋愛を邪魔するメカニズムは、いったいどのようなものなのでしょうか?そのメカニズムを解き明かし、過去の恋愛を超えて新しい恋愛をするための方法を紹介します。

1.過去の恋愛を美化しない

失恋をしたばかりだと、辛い思いをしたことが原因で新しい恋愛に踏み出せないことも珍しくありません。しかし、そのキズが癒えた後も新しい出会いを避けるのは、「過去の恋愛の美化」が原因になっていることがあります。

思い出は実際に起きた出来事よりも美しくなるといいますが、過去の恋愛にもそれが当てはまります。失恋のキズが癒えてくると、思い出すのは元彼との楽しい思い出ばかりになります。

本当はもっと情けない出来事や幻滅するような出来事があったから、二人は別れることになったはずです。しかし、人というのは都合がよいもので、思い出すのは「思い出したいこと」だけだったりします。

いつの間にか平凡な恋愛が、「経験したことのないような壮大なラブストーリー」にすり替わっているのです。そして「あんな恋愛は二度とできない」と思ってしまい、新しい恋愛に臆病になってしまうのです。

2.元彼の面影を追わない

元彼についても恋愛そのものと同じように、美化される傾向があります。しかも若い頃の彼は、18歳や20歳のままの面影で、心の中に住み続けることになります。

若い俳優をテレビで観ると元彼と似ている部分を探してしまい、どんどん特別な存在に仕立てあげていきます。それから大人になり、会社にいる同僚や上司の男性は、補強されたイメージの元彼に比べると、くたびれたおじさんにしか見えなくなってしまいます。

「もう彼みたいな人とは出会えない」という考えに支配されて、新しい出会いに期待をしなくなってしまうのです。もちろん元彼も時間が経ち、おじさんになっていることに気付くことはありません。

3.彼氏がいる女子への嫉妬心が過去の恋愛をさらに補強する

恋愛から離れて長い年月が経つと、やはり周囲の彼がいる女子がうらやましくなってきます。しかし、彼氏がいる女子へ嫉妬している自分が許せないので、「自分が今彼氏がいない理由」と「過去の恋愛」を結びつけてしまうのです。

「過去の恋愛を超える恋愛はできない」「彼を超える人と出会えるはずがない」だから「私は彼氏がいない」という考えになってしまいます。

始めは過去の恋愛の美化が原因で、恋愛に踏み出しにくい状況になっていただけかもしれません。しかし、周囲の女子への嫉妬心やプライドが、さらに恋愛しにくい状況を作り上げてしまうのです。

4.元彼も年をとっている

この状況から脱出するためには、現実を理解する必要があります。まず思い出の中の彼も流れる年月と共に年をとっているという事実です。

18歳だった彼も10年後には28歳になっています。社会人になり、苦労をした彼は学生時代ほどキラキラしていない可能性が高いです。2の元彼の面影を追わないでも少し触れましたが、この事実をどうしても受け入れないない傾向があります。