人間は意識するしないに関わらず、相手に対して抱いている心理によって座るポジションが違ってきます。そこで今回は大勢での飲食会などで、あなたに対して相手がどんな位置を選んで座るかによってわかる人間心理を紹介します。

1.真正面に座るのは、「積極的に話したい」という心理

相手があなたの真正面に座った場合は、あなたと積極的に話したいという心理の表れです。真向いというのは、顔と顔を一番近くに合わせる位置です。そこにポジショニングした相手は、あなたに親近感を感じていて、たくさん話をしたいと考えているケースが大半です。

もしその相手が異性であれば、単なる親近感以上の感情を抱いているケースも少なくありません。ただ、「真正面」というのは、特別な感情を抱いている異性にとっては、少々照れくさい席です。かなり積極的な性格の持ち主か、好感を感じてはいるけれど、それほど強い感情でないということも考えられます。

2.小さくない敵意を持っているために真正面に座ることも

相手が真正面に座ったら、多くの場合は前項で説明したように親近感によるものと考えていいでしょうが例外もあります。それは相手があなたに小さくない敵意を抱いているケースです。

「敵意を抱いている人が、なんで顔を突き合わせる位置にポジショニングするのか?」と疑問に感じた人も少なくないでしょう。その心理を理解するためのポイントは、「一番話しやすい位置」という関係性です。

真正面に座れば一番無理なく話ができることは考えるまでもないでしょう。それはつまり、「議論、討論、ケンカのしやすい位置関係」でもあるのです。

相手があなたに対して敵対心を持っていたり、「意見を言いたい、たしなめたい、文句を伝えたい」という気持ちがある時、無意識に真正面という話をしやすい位置を選ぶということもあるのです。こういうケースもあるということを頭において置いた方が、相手の心理を読み違えるリスクは減ることでしょう。

3.隣に座るのは親しくなりたいという願望や愛情の表れ

大勢の席で相手があなたの隣の席を意識的に選んだとしたら、あなたに対して強い親近感を抱いていると考えて間違いないでしょう。前項の「真正面」とは違い、隣の席は顔を見ることは難しいものの、「体温を感じることのできる席」だからです。

あなたに対して良くない感情を持っているのであれば、そんな触れ合う可能性のあるポジションを選ぶことはありえません。隣の席には、真正面の位置関係よりもある意味で親密な関係性があるのです。

もし相手が異性なら、あなたに好意やそれ以上の感情を抱いている可能性は小さくないと考えていいでしょう。話のしやすさよりも、あなたの体温や息遣いを感じられる位置を選ぶのですから、かなり強い好意を持っているということになります。

隣同士というのは、ボディタッチが自然にできる位置関係でもあります。相手がそれを狙っているというケースもありえるでしょう。

4.斜め向かいの席に座るのは控えめな好意の表現

真正面に座るケースには紹介した通り、まったく違う2種類の心理が考えられます。それに対して、あなたの斜め向かいの席にポジショニングした相手は、あなたに敵意を持っているケースは考えにくいと言っていいでしょう。

斜め向かいというのは顔も自然に視界に入り、穏やかな会話を楽しめる位置関係です。つまり、相手は「あなたと顔を見合わせながら、楽しく話したい」という気持ちを持っていると考えていいでしょう。

隣の席を選ぶほど、強い好意や好感を持っているわけではないけれど、より自然に会話を楽しんで親しくなりたいという願望を持っている人が、斜め向かいの席を選ぶ傾向が強いのです。