ただ、謝るべきタイミングを見つけるために相手の様子を過度にうかがうのはいけません。ケンカ中に目が合ってしまうと気まずくなってしまいます。

また、『ランチョンテクニック』という心理学的用法を取り入れてみるのもおすすめです。

ランチョンテクニックとは、一緒においしいものを食べている最中に『おいしい』というポジティブな感情と『交渉』がリンクさせて、交渉事を上手く進めるテクニックです。

これは政治やビジネスの世界にも取り入れられる有効性の高い方法です。これを利用して翌日の昼食や夕食に誘って謝ると成功確率は上がるでしょう。

4.謝るまでの行動は慎重に

ケンカをしてから謝るまでの間に相手と顔を合わせる必要がないのなら問題ありません。しかし、そうはいかないケースもあるでしょう。

ケンカ中はできるだけ相手と接触しないのが一番です。それが不可能な場合は、自分の言動には細心の注意を払いましょう。ケンカ中は、普段は何とも思わないような言葉や行動に苛立ちを感じてしまうものです。

大切なのは自分自身に悪気があるかどうかではなく、あくまで相手がどう感じるかです。もし普段、「これくらいなら許してくれるだろう」という甘えを持って相手と接していた場合は、特に注意してください。

5.謝罪で大切なのは誠意

いよいよ相手に謝罪するとなると、どうしても緊張してしまいがちです。仲直りしたいという思いが強ければ強いほど、「ちゃんと許してくれるだろうか?」「まだ怒っているかもしれない・・」など、不安な気持ちでいっぱいになります。

心が不安定な時は、ついあれこれと余計なことを考えてしまいがちです。しかし、謝罪という行為においてもっとも重要なのは、自分の非を認めて相手に詫びるということです。

このときばかりは計算よりも自分自身の誠意が大切になってきます。許してもらおうと言葉の選び方に慎重になるよりも心から謝罪の言葉を述べて、自分が何をどのように反省しているのかを相手にしっかりと伝えましょう。

この時に注意しなければいけないことは、例え納得できないことがあっても言い訳をしないことです。たとえ正論であっても理解されずに反感を買ってしまう可能性があるため控えましょう。

6.仲直りしたら蒸し返さない

無事に相手と仲直りをすることができても気を抜かないでください。仲直りをした直後というのは、まだ適度な緊張感があります。しかし、それが薄れてくると「そういえば・・」と蒸し返してしまう方が非常に多いです。

仲直りを優先して納得いかなかったことを黙っていたのに今なら大丈夫だと伝えてしまうと、再びケンカに発展してしまう可能性は非常に高いです。

新たな火種を生むよりも、終わったことを蒸し返す方が相手に嫌悪感を与えます。終わったことは蒸し返さない。このことを絶対に忘れないでください。