その点、これまで不幸の連続だったと連想できる幸薄い女性は、「きっと自分だけの彼女になってくれるにちがいない」と思わせるわけです。要するに「浮気しなさそう」という印象を男性に与えるのです。

さらに幸薄い女性には、「一途に尽くしてくれそう」というイメージも強くあります。大多数の男性は女性に尽くしてもらいたいという願望を持っています。幸薄い女性は、そうした願望もかなえてくれる存在に思えるわけです。

4.苦労してきた分だけ人にやさしくできる

不運続きの人生を歩んできた苦労人には、「人にやさしくできる」というイメージもあります。涙の多い人生を送るほど、人にやさしくできるといった内容の歌も少なからず存在しますよね。

もちろん、すべての苦労人が人にやさしいというわけではないでしょう。しかし、経験した不幸の数がその人を人間的に成長させることは確かです。自分が傷ついた分だけ人にやさしく接することができるようになるのは珍しいことではありません。

そのため、幸薄い女性に出会うと「誰にでもやさしくできる女性にちがいない。そして彼氏に対しては特にやさしくしてくれるはずだ」と考えるのです。

自分にやさしくしてくれるであろう女性に惹かれるのは、当然の心理と言っていいでしょう。

5.自分が主導権を取りやすい

男性には、「人間関係において主導権を取りたい」という欲求もあります。中には、そういう欲求を全く持たない男性もいることはいますが稀な存在です。

これまで幸薄く男性経験の少ない女性と男性経験豊富な女性とでは、男性にとっては前者の方が「自分が主導権を取りやすい相手」と思えるわけです。

自分で関係をリードし、相手をコントロールしたいという男性の欲求に幸薄い女性は応えやすいという言い方もできるでしょう。

6.「彼女の魅力がわかるのは自分だけ!」と男性に思わせる

これまで男性に泣かされてきたタイプの幸薄い女性に対して、男性は「みんな見る目がない。自分には彼女の魅力がわかる。それが理解できるのは自分だけだ!」と思いがちです。

他の男はみんなダメで自分だけが女性の真の魅力を理解できる能力を持った男なのだ、と考えるわけです。これは自画自賛の自己満足の世界に浸っていると言ってよいでしょう。

これは前項までの「女性との関係における本能的欲求」ではなく、「単なる自己満足の心理」にすぎません。他愛もない心理ではありますが、その心理が働いて幸薄い女性に惹かれる男性は少なくないのです。

7.人間としての同情心が恋愛感情に発展する

幸せいっぱいの人生を歩んできた人の思い出話は聞いていて面白いものではありません。自慢話に聞こえがちですから不快に感じてしまうことも多いでしょう。それに引きかえ、幸薄い人の話は聞く人の心を自然にとらえます。