母親の不倫を知れば、子どもは当然「お父さんとの関係が良くないから、そういうことをしたのだろう」と考えます。そして、その関係悪化がいつから始まったのか想像します。「父親との関係が悪くなったのは最近かもしれないけれど、もしかするとお母さんは元々お父さんのことを、それほど愛していなかったのではないか・・」と考えることもあるのです。

「ということはつまり、お母さんはそれほど好きでもない男と結婚して自分が生まれた。自分は両親に心から望まれて生まれてきた子ではないかも・・」と考えて不安になるのです。子どもにそんな不安を与える母親の罪の重さは計りしれません。

5.家族がどうなってしまうのか不安でたまらない

母親の不倫を知った子供が感じる不安はまだあります。それは「家族はこれからどうなってしまうのか?」という大きな不安です。

母親の不倫を子供が知ったということは、すでに父親には知られているかもしれません。今はまだ父親は気づいていなくても、いつか父親の耳に入ることも大いに考えられます。

父親がそれを知ったらどうなるのか。これまでと変わらない家族関係を維持することは難しいでしょう。家族関係に何らかの変化が生じることが大いに考えられます。そして、その変化は間違いなくマイナスの変化でしょう。一家離散ということもありえます。子どもはそのような悪い想像をして大きな不安を抱くのです。

6.人間不信の感情を抱く

子供にとってお母さんというのは、この世で最も信用できる人です。「世の中のすべての人が自分を裏切ったとしても、お母さんだけは裏切ることはない。何があっても最後にお母さんが味方になってくれる!」と思っているのが子供なのです。

そんな、この世で最も信用できる存在が不倫をしたと知ったらどう感じるでしょうか。「最後の砦となってくれるはずのお母さんすら、実は信用できないのだ」と思うに違いありません。すべての人間が信用できないと知れば、人間不信になってしまうでしょう。

不倫は夫婦間の問題だけではない

母親が不倫しているのを知ったときの子供の気持ちを紹介しました。不倫は夫婦間の問題だけではないことを理解していただけたと思います。不倫とは家族の問題なのです。

自分の犯した過ちのせいで、子供を悩ませることは絶対にしてはいけません。誘惑に駆られても理性を保って不倫を思いとどまることができる母親でいましょう。