飲み込みの遅い人の中には、集中力を欠いている人が少なくありません。先程の例でいうと、仕事のレクチャーを受けているときに上司や先輩の話に集中できないということです。

もちろん話を聞いてはいます。しかし、聞きながら「ランチは何を食べようかな」といった仕事に全く関係のないことを考えたり、目の前の上司のネクタイが気になったりしてしまうのが、そうした集中力のない人の特徴なのです。

レクチャーされている話の内容が集中力不足のために、耳からポロポロこぼれ落ちている状態と言っていいでしょう。その点、飲み込みの早い人は集中力が高く、耳から情報がこぼれることはありません。

5.大きな視点を持っている

1つのものごとを正確に早く理解するためには、そのものを単体で捉えるのではなく、全体との関わりの中で把握したほうが上手くいきます。新しい仕事を覚える場合、仕事のやり方や内容だけを覚えようと思っても時間がかかることが少なくありません。

そうではなく、その仕事が自分のいるセクション全体の仕事の中でどんな意味を持っているのか。どんな役割を担っているのか。さらに言うと、セクションであげた成果が会社にどんな利益をもたらすのかということまで考えることが大切です。

こうした大きな視点を持っているのが、飲み込みの早い人の特徴と言えるでしょう。

6.好奇心が強い

どんなに優秀な人でも、その対象にまったく興味を持つことができなければ、そのことを早く正確に記憶することは難しいでしょう。

興味のないものに関する情報には、人間は集中することができないからです。そのため飲み込みの早い人には、「覚えるべきことについて興味を持つことができる」という特徴もあります。要するに好奇心が強いということです。

人間ですから、どんな仕事にも興味を持てるということはないでしょう。もしかしたら、興味のない仕事の方が多いかもしれません。しかし、飲み込みの早い人は、何にでも小さな楽しみを見つけて深く知ろうとするのです。

飲み込みが遅い人との最大の違いは?

飲み込みが早い人の特徴を6つ紹介しました。飲み込みが早い人は仕事だけでなく、恋愛や人間関係も円滑に進めている傾向があります。今回紹介した特徴を参考にすれば、人間的に成長することは間違いないでしょう。

飲み込みが早い人と遅い人との最大の違いは、最後に紹介した好奇心です。無関心では何事もうまくいきませんよ。