最近は結婚式や披露宴なしで婚姻届を提出するだけという、いわゆるナシ婚が増えています。お金も時間もかからないナシ婚は面倒なことが嫌いなカップルに人気ですが、後々「やっぱり、結婚式やっておけばよかったのかなぁ・・」と思う人も少なくないのです。

そこで今回は、実際にナシ婚を選択した女性が後悔したことを5つ紹介します。ここからは本人の体験談でお楽しみください。

1.親類の顔合わせの機会がない

結婚式や披露宴をすれば、通常は双方の親戚を招待することになります。そうすると双方の親戚と顔合わせして挨拶をする機会ができます。しかしナシ婚だと、この親戚との顔合わせの機会がありません。

私の入籍後に結婚式を挙げることになった従妹が、遠慮がちに「旦那さん、どうしよう?会ったことないんだけど招待してもいいかな・・」と問い合わせてきたときには大変申し訳ない思いをしました。

ナシ婚だと上手に「披露の機会」をつくらないと、ご自身の親戚づきあいの度合いによっては、私のように周囲に迷惑をかけてしまう可能性もあります。披露宴なしだったとしても、どこかで食事会でも開いて引き合わせておけばよかったな・・と思っています。

2.周囲に気を遣わせてしまった

周囲に結婚を報告したとき、「どういう形でお祝いしようか迷ったけど、私のときにご祝儀をもらったから・・」と、結婚式をするときと同額のご祝儀をくださる方が何人かいました。

とてもありがたいことで嬉しかったのですが、友人たちの優しさが実は私にとっては予想外でした。結婚式に呼んでもらったときのご祝儀は、その結婚式に使ってもらうもので、おいしいお食事や引き出物も頂いていますので返してもらうという発想は全くありませんでした。

ナシ婚の場合、ちょっとしたプレゼントはともかくとして(私自身は、ナシ婚の友人にはキッチン用品をプレゼントしていました)、結婚式をしていないのに友人からご祝儀をいただけるなんて思ってもみなかったのです。

人によっては考え方は色々です。気を使わせちゃったなぁ・・と大変恐縮しました。きちんと結婚式と披露宴をしておけば、友人達を悩ませずにすんだのかなと思いました。

3.お祝い気分がなかなか抜けない

私たちが婚姻届を出したのが2月でしたので、近しい友人には会ったときに報告しました。なかなか会う機会の少ない友人には翌年の年賀状に結婚報告を書き添えました。そして、友人たちの中には上記のようにお祝いをくださる方が少なくなかったのです。

もちろんプレゼントでもご祝儀でも、お祝いを頂くとお返しをしたくなりますので、いただくたびに内祝いのカタログを見て半返しより少し多めのお返しを送っていました。それが2月の結婚直後から翌年の年賀状が届くまでの約10か月以上続きました。

内祝いのカタログが10か月以上大活躍しておりました。正直なところ自分自身も10か月経っても「お祝い」してもらって「内祝い」をお返しして・・と、結婚式という区切りがない分だけ「お祝い気分」を随分長く引きずってしまったような気がします。

4.夫婦喧嘩の練習ができていない

結婚式・披露宴は、夫婦の最初の共同作業ですから、価値観のすり合わせをして意見の合わないところでは話し合って妥協点を見つけていく必要があるでしょう。最初の「夫婦喧嘩」をするのもこの時点という方が多いのではないでしょうか。

そういうイベントを乗り越えずに、お気楽にナシ婚を選んだ私たちの場合、結婚後にこの価値観の調整や意見の擦り合わせ方法を模索していかなければなりませんでした。