できれば夫婦円満で家族仲良く暮らしたいものです。だけど、時には意見がぶつかり合って、喧嘩になってしまうこともありますよね。それぞれ違う考え方を持っているのだから、それは仕方のないことです。

でも、あまりにも夫婦喧嘩が頻繁だと、子供に悪い影響が出ないか心配になりますよね。今回は夫婦喧嘩が子供に与える影響を詳しく解説していきます。

1.母親のストレスが子供に感染する

親が頻繁に喧嘩をしている。子供にとっては、それだけで大きなストレスです。やはり、子供としては、「親にはいつも仲良くしていてほしい」と無意識的に願っているものなのです。

また、特に母親の気分は子供に大きく影響します。子供は母親と一緒にいる時間が長いので良い気持ちだけでなく、悪い気持ちまで共有してしまうんですね。

夫婦喧嘩のせいで、母親が常に不機嫌だったり、精神的に不安定。そんな母親の機嫌は、子供の精神にダイレクトに影響を与えます。その結果、子供までストレスが多くて精神的に不安定になってしまうのです。

2.親を尊敬しなくなる

喧嘩をしている時は、ついつい夫を罵ってしまうこともあるでしょう。ひどい時は、「役立たず」「だからあなたはダメなのよ」など、人格を否定してしまったり・・。中には、子供に向かって「お父さんってダメだよね」と愚痴ってしまう母親もいるものです。

そんな中で、子供は素直に「お父さんってダメな人なんだ」「お母さんはお父さんを嫌いなんだ」と受け取ってしまいます。子供心に、母親が父親を見下していると感じるわけですね。

そんな思いは成長するにつれ、エスカレートすることもあります。母親と一緒になって父親を見下したり、親を尊敬しなくなったり。これは子供の人格形成に悪い影響を与える可能性があります。

3.まっすぐ下校したくなくなる

子供の心は思った以上に繊細で敏感です。両親が喧嘩しているのを見て、何日も「また喧嘩していたらどうしよう・・」と心配してしまう。その結果、両親の喧嘩を見るのが嫌で、学校からなかなか家に帰りたがらない・・なんていうこともあるのです。

子供は自分の気持ちを言葉にするのが下手です。その気持ちをうまく両親に伝えられず、1人で抱え込んで悩む・・。早くそれに気がついてあげないと、さらに深く悩んでしまう可能性があります。

子供の帰りが遅かったり、どこか友達の家に入り浸っていたり。それは子供がストレスを感じているサインかもしれません。「早く帰ってきてよ!」と責めることなく、優しく話を聞いてあげるようにしましょう。

4.「いつか離婚するかも?」常に不安

お父さんとお母さんが喧嘩ばかりしていて仲が悪そう。そんな状況を目の当たりにして、「いつかお父さんが家を出て行っちゃうんじゃないか?」「お母さんがいなくなるんじゃないか?」子供はそんな不安を胸に抱きます。

子供は基本的に、お父さんのこともお母さんのことも大好きです。そんな2人が仲違いしていて、どっちの味方についたらいいのかわからない。2人とも好きだから仲良くしてほしいのに、いがみ合っていることが多い・・。

そんな状況で、「お父さんかお母さんと離れることになったらどうしよう」という心配は、子供に強い不安を与えます。