100年越えの家も珍しくないイギリスの建物。威厳ある歴史の残った外観はそのままに、インテリアは自分好みにするべく果敢にDIYに取り組んでいます。
今回はDo it yourselfの発祥の地、イギリスのDIY事情についてお話ししましょう。
イギリス人がDIYに夢中になる理由
イギリスは紅茶とサッカー、それからDIY!と言われるほど世界でもDIY熱の高い国です。
ご存じのようにイギリスには古い建造物が多く、それだけにメンテナンスが欠かせないのが現状で、床や天井、壁や水周りなどしょっちゅう修繕が必要な場合も珍しくありません。
とは言え古いものを大切に重んじるイギリス人。特にイギリスの絶頂期とも言えるビクトリア朝時代に建てられた家は、新しい家に比べて建物自体の造りがしっかりしており美しい装飾が施されていたりと、たとえ手間がかかっても常に人気の物件です。
また暮らし方によって家を移り住むことが多いイギリスでは、持ち家を美しくメンテナンスしておくと家の財産価値が上がるので、常に”できるだけ高く売れるよう”ケアしていることが多いのも理由のひとつなのです。
基本はペインティング
DIYの中でも最も代表的な作業はペンキ塗り。日本では壁紙が多いので想像しにくいですが、イギリスではお部屋の壁やドアだけに留まらず、バスルームやトイレも自分好みにペンキを塗ります。
日本では比較的壁や天井は白やベージュなどニュートラルカラーを選ぶ方が多いですが、イギリスでは大胆な色遣いを選ぶ方も多く、ペンキの色や仕上がりのテクスチャー選びには相当なこだわりがあります。
また壁紙派も大胆な花柄やボタニカル柄、子ども部屋にはポップな柄を使うなど、まずは「壁」から果敢にDIYに取り組んでいます。
古き良き時代のものを大事に使う
イギリスでも北欧のIKEAなどはとても人気ですが、そういったモダンデザインを取り入れながらもアンティークの古い家具や雑貨も上手にミックスして使います。
春から秋にかけてCar Boots(カーブーツ) と呼ばれるフリーマーケット、街に出ればアンティークショップやリサイクルショップも多くあるので、好みのものを安く購入し磨きなおしたり、色を塗りなおしたりして利用します。
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