パリでの暮らし数年が経ち、だいぶフランス人という生態に慣れてきたように感じますが、それでも日々驚かされることばかりです。

今回はフランス人と接するなかで感じた日本人との違いをお伝えしていきます。

約束の時間に現れないのがお約束!

まずはこの時間の感覚の違いの問題です。日本人は学校教育で小さい頃から5分前行動が当たり前。仕事面では勤務時間には勤務できる状態、身づくろいをして職場にいるのが当たり前です。

万が一遅れるときも約束の時間の数十分前には遅れるであろう旨を伝えます。これがフランス人となると違います。

先生ですら学校の授業開始時間に遅れてくることが普通です。4人中3人の先生は遅れてくる、といった具合です。

仕事場への遅刻も日常茶飯事です。パリから地方へ行く電車が出発時間になっても全く出発せず何か事故でもあったのかな、と思っているとただ運転手が寝坊しただけだったり。

スポーツジムや服飾ショップなども、早番スタッフの遅刻でオープン時間になっても閉まったままのことがよくあります。

友人と12時に待ち合わせね!と決めても12時に現れることはまずありません。10〜15分遅れはまだいい方で1時間遅れも珍しくありません。

1対1の約束の場合、日本のコンビニエンスストアのように24時間時間をつぶせられる場所がないので、待たされる方としては手持ち無沙汰でさらに待ち時間が長く感じます。

しかし、誕生日パーティーや引っ越しパーティーなどで友達の家に呼ばれた時は逆にこの遅れて行く、ということが良しとされています。お呼ばれの時間ちょうど、ましてやその時間より前に行くと逆に失礼な人、と捉えられてしまいます。

それならば初めから家に行ってもいい時間、本当に待ち合わせで現れる時間を約束すればいいのでは、と思ってしまうのですが中々そうはいかないようです。

周りの目は気にしません!

いい意味でも悪い意味でも捉えることができるのですが、フランス人は周りがどう思おうと気にしません。

かなり使い込んでボロボロになった服や穴が空いたカバンでも、自分が気に入っていたらそれを使い続けます。一説にはケチ、もとい節約家とも言えますが。

ただこの周りの目を気にしない、という点は何も自分の持ち物のことだけに限りません。

帰宅ラッシュの満員電車の中で匂いがプンプンするピザを食べたり、日本でいうコンビニ弁当のように座らないと食べるのが難しいものでも、立ったまま食べるフランス人(ちなみに実際に見たのは女性!)もいます。