仕事や日常生活で、「知らない人と話すのは苦手だ」、「大勢のなかで過ごすのは居心地が悪い」、「できればひとりのほうが楽だ」と思いながら生活している人もいるかと思います。

もちろんそれが悪いということは全くありません。しかし、世の中を広く見てみると、いわゆる「成功」を掴み取っている人というのは、ひとりですべてを成し遂げたということはありません。

中には、あなたと同じように人と話すことが苦痛で仕方なかったり、思うように自分の意見を述べることができないという人もいます。しかし、そんな人でも、仕事で立派な成績をあげていたり、私生活でも友達がたくさんいて、いつも中心的な人物だと認識されているのはなぜでしょうか。

成功する人に共通するのは、人との付き合い方がうまいということです。では、なぜ人付き合いがうまいと成功に近づくことができるのか。その理由を3つに分けてみていきましょう。

1.前提として、自分の弱みを知っている

一般的にわたしたちが成功者と呼んでいる人物というのは、自分の弱みを知っている人のことです。それは外見的なことだけでなく、内面的な面でも同様です。

それは先ほどのように、人と接することが苦手ということだったり、同じ作業を延々と繰り返すのが嫌いということかもしれません。それは人それぞれ異なっていて、成功者たちはそれを「個性」と呼びます。

わたしたちは「弱みなんて個性などと呼べるわけがない」、「弱みは欠点である」という教育を受けてきたため、それを個性と呼ぶことに慣れていません。

しかし、その個性は一人ひとり違うものであって、幼いころに無意識に身につけた唯一無二の能力だということを成功者たちは理解し、弱みを個性として捉え、それを活かすことに全力を注いでいる人たちなのです。

わたしの身近なC氏は、若干28歳で年収数千万円という新卒起業家です。その人はコミュニケーションが苦手なわたしですら「この人はあまり話すのが得意ではないんだろう」と感じるような話しぶりです。

しかし、C氏のもとには彼の人柄や考え方に共感した人が集まってきて、大きなコミュニティを築くまでになっています。

C氏は話すのが得意でない代わりに、周りの人に自分の持っている知識や技術を与えることで、苦手な営業をやってもらっています。

それはC氏が「自分が営業するより適任者がいる」と、自分と他人の個性を見極め、互いの個性を最大限に活用した結果、事業で成功したという典型例なのです。

2.相手の強みを知ることができる

このC氏のように、自分の弱みを知っている人は、自然と相手の強みを知ることができるようになります。どのように自分の弱みをカバーし、どうすれば事業の成功に結びつけることができるのか、そのためにはどんな個性・強みが必要なのかがわかるようになるためです。

自分の弱みはすんなりと言えても、強みや個性を同じようにスラスラと述べることができる人はなかなかいないと思います。そのように、人間は自分のことを思った以上に理解していないというのが現実なのです。

3.例外:上司に気に入られると出世できる

こちらはあまりいい例ではありませんが、日本では一般的に成功だと考えられている例をあげてみます。