秋が深まり恋しくなるのはチョコレート。チョコレートと言うと、ベルギーやスイスを思い浮かべることが多いですが、実はイタリア北部の街、トリノこそがヨーロッパのチョコレート発祥の地。
それだけにトリノには世界中のスーパーに並ぶ超有名な製菓会社から、熟練したチョコレート職人が手作業で作り上げる小規模なチョコレート専門店までいっぱい。
今回はチョコレートの首都と呼ばれるトリノの街より、チョコレートメーカーを2社ご紹介しましょう。
チョコレートの首都・トリノ
トリノはミラノから電車で一時間程のピエモンテ州の州都。街には時の止まったような重厚なバールが軒を連ね、老舗バールにはペストリーやチョコレートがずらり。
特に寒い時期になると、チョコレートが大好きなイタリア人はカッフェ(エスプレッソ)と一緒に、チョコレートを一粒パクリと楽しんでいる姿が見られます。
イタリアのチョコレートといえばジャンドゥーヤ
イタリアらしいチョコレートと言えば、ヘーゼルナッツ入りのジャンドゥーヤ。元々はチョコレートの原料であるカカオが不足し、ピエモンテ特産のヘーゼルナッツを煎って混ぜ込むようになったのが始まりで、その香ばしい味わいはカッフェにぴったり。
ヘーゼルナッツが際立つ味だけに、他の材料を加えるよりプレーンなジャンドゥーヤがメイン。そして、テクスチャーが柔らかく成形が難しいため、四角か、型を使わず絞り出すのが一般的。
そう、他のヨーロッパの国々の種類が多様で、華やかな成形のチョコレートとは一味違い、ジャンドゥーヤはいたってシンプル。素材の味がダイレクトに伝わり、安心感のある定番の美味しさ。
ジャンドゥーヤは、イタリアらしさがぎゅっと詰まったチョコレートなのです。
1878年創業トリノの老舗Venchi(ヴェンキ)
厳選素材だけを使って上質なチョコレートを作っている老舗店ヴェンキ。
伝統的な製法で作られた滑らかで濃厚な「ジャンドゥーヤ」、三層のキューブ型で様々なフレーバーが楽しめる濃厚な「クレミーノ」等、種類も豊富。
美しく個包装され、一粒から選べるのでお土産にも便利。直営店で一粒ずつ選んで袋詰めにできるのはもちろん、バールやスーパーでもよく見かける安定の人気商品なので、手に入れやすいのも魅力です。
直営店ではジェラート屋を併設している店舗もあるので、濃厚なチョコレートフレーバーのお味見もお忘れなく!
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