しかし、それで諦めないのがフランス人。この矛盾するテーマを解決できるとして人気を集めているのが「日焼けクリーム」。紫外線をカットしつつも、ひりつきや皮むけを防ぐという日焼けのためのクリームです。

また、肌は焼かない代わりに、色の濃いBBクリームやファンデーションを使う人もいます。日焼け感を演出するために、わざわざ暗いパウダーをメイクで使うのです。とことん日本人と逆で興味深いです。

日本人は信心深い?

「日本人って宗教観が薄いっていうけど、めちゃめちゃ信心深い人もいるんだね」と、フランス人の知り合いに真剣に言われたことがあります。

理由を聞いたところ、「夏あんなに暑いのに肌を見せないなんて、熱心なイスラム教徒なんでしょ?」と答えてきました。

確かにフランスでは、夏でも顔以外のパーツを布で隠したイスラム教徒の女性を見かけます。紫外線の魔の手から逃れようと防備した日本人女性の姿と比べると、確かに少し近いものがあるかもしれません。

日本人女性が肌を隠すのは、イスラム教を信じているからではなくて、単に日焼けしたくないからだと説明すると、たいそう不思議がっていました。

暑いのにさらに厚着するなんて、日本人女性の美白への意識の強さは異常にすら思えます。美白教とでも呼びましょうか。(かくいう筆者も日本にいた頃は美白教信者でしたが…)

最近の日本人女性は、紫外線を浴びなすぎてビタミンD不足になっているとかいないとか。少しは日光を浴びてもいいかもしれませんね。