見かねた店員が店内の席を案内するのですが、「彼女を移動させるのは申し訳ないから、この席のままで大丈夫だよ」と留まることにした彼氏。
この時は、バケツをひっくり返したようなものすごい量の雨が降っていたので、彼の背広はすでにびしょびしょです。結構良さそうな服なのに、かわいそう。
さらにかわいそうなのは、なんと彼女の方はスマホを見ながら知らん顔で食べ進めているということです。彼氏の服が雨で濡れているのに気づいているのかいないのか…。フランス人女性らしいとも言えますが。
周りのお客さんも、なに食わぬ顔で雨水が飛び跳ねるテラスで食事しています。結構な雨音なので、みんな大声で会話をしながら食事をしています。カッコつけなのか、ただ移動がめんどくさいだけなのか…。
そこまでテラスがいいのか、フランス人よ。
テラスに何を求めているのか
おわかりだろうか。この写真では、目の前で道路工事が行われているのに、この夫婦はわざわざテラスで食事をしているのである。
このカフェの上はホテルなので、もしかしたらこの二人はフランス人ではなく、国外からの旅行者かもしれない。それにしても目の前に工事のバリケードがあるところで食事して楽しいのだろうか?
交通整備のため警官が鳴らすホイッスル、渋滞に耐え切れない怒号やクラクションが響く中、工事現場に風景を塞がれてでもテラスで食事をする…。
日本人には少し理解しがたい、フランスのテラスの光景なのでした。
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