特に芝生に対する熱意は並々ならぬこだわりを持つ方も多く、一戸建ての場合、売買の際デザインによりますが「芝生がない家は嫌だ」という方もいます。
それもそのはず庭はイギリス人にとって、夏にはバーベーキューをしたりお茶を飲んだり、日焼けを楽しんだりと社交の場でもあるため、庭の設え自体も家の販売価格を左右するのです。
そうした理由から、芝生がうまく育たない粘土質の地域に住んでいる方などは人工芝を張ってしまう人も少なくなく、1年中を通して花を植えたりお庭に傾ける情熱は感心するものがあります。
バスルームの床がカーペット?
イギリスでは日本のように、毎日浴槽に浸かってお風呂を楽しむ習慣がなく、主に朝軽くシャワーを浴びるだけの方がほとんどです。
日本のバスルームのように、床・壁・天井が一体式のユニットで防水になっているところは少なく、たいていの家は壁も天井もペンキ仕上げで、毎日湯船に浸かると壁と天井の傷みも相当です。
そしてイギリスの家は玄関から階段までカーペットという家も珍しくなく、古い建物の場合、バスルームにカーペットを張ってある家もあるほどで、日本人としてはかなりの違和感を感じます。
一日の疲れを癒し、キレイな身体でベッドに入りたい日本人にとって大切なお風呂の習慣。そういった不便を抱えてもなんとか「ゆっくりお風呂に浸かりたい!」と思うのは海外に住む多くの日本人が感じることのひとつなのです。
それでも楽しい海外暮らし?
今回ご紹介したのはほんの一部ですが、習慣が異なるため慣れるまで疲れてしまうのが海外生活。
しかし、「郷に入っては郷に従え」と言うようにあれこれ考えず、「こんなもんか」と受け入れた方がストレスも少なくて済みのかもしれません。
海外生活を楽しくするのは不便に適度に目をつぶり、プラスの面に目を向けて前向きに暮らしていくのが一番と経験上感じます。留学や移住をお考えの方に、心構えの参考になれば幸いです。
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