ただ、それもみんなが力を入れて仮装してきている、ということもなく普段着の人が大半です。仮装している場合も男性は黒い布を一枚首に巻いただけ、女性は猫耳のカチューシャを頭につけただけ、とシンプルです。
仮装はリアリティ重視!
シンプルな仮装をしている人が多いフランスのハロウィンですが、中には力を入れている人たちもいます。
日本のようにお姫様の格好やその年の流行に関連づいた格好をするわけではなく、本当に怪我をしているようなメイクを施したり自分の顔を完全に隠して好きなアニメや映画の登場人物になりきっている人が多いことです。
『KAWAII』文化の日本のコスプレと違って間近で見ると本当に怪我をしているのかな、と目を背けたくなるほどのリアリティある格好やメイクをしています。
ハロウィンは当日より翌日が大切!?
10月31日のハロウィンを祝うフランス人は少なくても翌日、11月1日はまた話が違います。
というのも、この日はカトリック教にとってToussaint(諸聖人の日)という祝日にあたり、フランスでは年に一度ご先祖や亡くなった家族に想いを寄せる日です。
季節は違いますが日本のお盆と同じように家族みんなで菊の花を持ってお墓参りをする慣習もあります。
また、この期間は10月末頃から11月頭にかけてフランスの学校は2週間ほどお休みになり、子供達にとってはバカンスの時期です。
田舎に住むおじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに行ったり、家族でどこか旅行に行ったりするので、アメリカのように仲のいい友達同士で集まってTrick or Treat!とご近所の家にお菓子をもらいに行く、といったことも滅多にありません。
いかがでしたでしょうか。以前よりは盛り上がりが増してきたものの、まだまだ大人しいフランスのハロウィン事情をお伝え致しました。
- 1
- 2