今や世界的に認知されるハロウィーン。イギリスでもお部屋のインテリアやコスチュームで毎年盛り上がりを見せています。
だけど本場アメリカに比べて意外と知られていない事実も。今回はイギリスのハロウィーン事情についてお話ししましょう。

小さな子どもたちにとって楽しみな行事
10月末はイギリスの学校ではHalf Term(ハーフターム)といい、子どもたちにとって1週間ほどのお休み期間中にあたります。
学校がお休み中なので、寒くなり始めたイギリスでは暖かい国に旅行に出かける方も多く、そんな中で行なわれるハロウィーンはアメリカほど盛大ではないですが、子どもたちが大好きな行事になっています。
毎年可愛らしいコスチュームに身を包んだ子どもたちが「Trick a Teat!」と、ランタンのついたお家を回りますが、イギリスでは10月末は夕方4時頃から暗くなりますので、基本的に保護者が付いて回るのが普通です。
街中のスーパーではコスチュームやランタン用のカボチャが9月末頃から出回りイベント気分を盛り上げます。

学校からの指導もあり
この時期になると、学校でもハロウィーンのマナーについて学校でも指導があります。
ランタンのついた家だけに行くこと、大人と回ること、お菓子はひとつだけもらうこと、「Thank you」を忘れずに言うことなど基本的なことです。
イギリスではたくさんの方にハロウィーンの行事について受け入れられていますが、中には赤ちゃんのいる家庭や病人のいる家庭などの何度もチャイムを鳴らされて困る人や、元々ハロウィーンはしないという宗教上の理由のある方もいます。
そのような場合は全くハロウィーンのデコレーションをしていないか、家のドアに「うちではハロウィーンはしません」と意思表示の紙を貼ってあり、比較的わかりやすくなっています。
デコレーションは当日だけ
地方によって異なるかもしれませんが、ロンドン郊外にある私の地方ではアメリカのように大々的なデコレーションを長い期間楽しむ習慣はなく、ハロウィーンのデコレーションは当日に飾り、当日中に片付けるのが通常です。
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