スシ、ラーメン、ベントウと日本食はフランスでもかなり浸透しており、パリ市内のあちこちで日本食レストランを見かけます。

日本酒も年々海外で人気が出ており、財務省による2016年度の日本酒輸出の調査によるとフランスへの輸出量は前年より40パーセントも増加しています。

今回はそんな日本酒人気が高まるフランス、パリで開催された日本酒イベントの模様をレポートしていきます。

サロンドサケとは!?

簡単にまず今回の日本酒イベント、サロンドサケがどういったものかをご紹介します。

サロンドサケはフランス人たちへ日本酒を広めるために2013年から始まりました。驚くことに開催者は日本人や日本の企業ではなく、日本が大好きなフランス人男性なのです。

ヨーロッパ最大級の日本酒イベントとして注目を集め、日本酒の試飲が自由にできるこのサロンは一般のフランス人やパリ在住の日本人たちの間で評判となり、年々入場者数は増加の一方です。

フランス人も並んで入場待ち!

今回の日本酒サロンでは約250種類以上の日本酒が揃いどこのブースもすごい人だかりでした。

お昼過ぎに会場に行ったところ入場チケットを購入する受付にはもう何組ものフランス人が並んでおり、外の入り口前まで列ができていました。

受付で入場チケットを購入した後は日本酒を試飲するためのグラス、またはお猪口を選びます。グラス片手に会場内に入ってみると案の定すごい人でした。

並ぶのが嫌いと言われるフランス人たちが入場チケットや試飲をするために並んでいる!と個人的には人の多さよりもそちらの方に驚きました。

フランス人は日本酒大好き!でも強くはない!?

日本酒が好きなフランス人の多さに驚きながらもさらに目についたのは日本酒を飲んで顔が真っ赤になっているフランス人たちです。

今回のイベントには酒豪で有名なフランス人の友人たち何名かと参加しました。いつもはハイペースでテキーラやワイン、ビールを飲む彼らが日本酒の試飲は少し飲むのを控えていました。

会場内にもちょっと飲みすぎた、と大きな体格のフランス人男性が顔を真っ赤にしており、横にいた日本人男性の方がよく飲んでいたにも関わらず全く平気そうでした。

私が一緒に行った友人たちの何名かからもイベント翌日に「頭が痛い」「二日酔いだ」という声を聞きました。私自身はなんともなく、むしろ彼らとワインを飲んだ翌日の方が二日酔いになってしまいます。