カナダ人と接すると、そのフレンドリーさに驚かされることが多くあります。カナダ人に学ぶ!円滑なコミュニケーションのポイントでもカナダ人の学びたいコミュニケーション術についてお話ししましたが、実は紹介しきれなかったポイントがまだあります!

今回はその続編として、日本人にはなかなか考えられないカナダ人のコミュニケーションにスポットを当ててご紹介します。

家族との時間を大切にして新たな人間関係を築く

カナダ人は家族で過ごす時間をとても大事にします。多くの人が何よりも家庭を優先しますし、週末や祝日には家族・親族で集まって、食事会やパーティを開くのは日常茶飯事。

また、結婚して親から独立した成人男性でも、離れた場所にある実家に毎週もしくは毎月顔を出す人は多いですし、反対に親が子供夫婦の元を頻繁に訪れたりイベントに誘ったりするケースも多いのだとか。

そのため、日本人がカナダ人と結婚すると「家族付き合いが多いからびっくりする」と思うことが少なくないようです。

ちなみに、家族で開くパーティに友人を招待することも珍しくありません。そのため、家族だけでなく新たな人間関係が次々生まれ、自分の人間関係や価値観が広がっていくのです。

日本人の家庭では、子供が成長して思春期に入ると、週末やイベントを家族みんなで過ごす機会が減ってしまうところも多いでしょう。

日本人にとってみると、カナダ人の家族・親族付き合いの深さは驚きですが、家族間のコミュニケーションを大切にすることで、社会につながるコミュニケーション力を身に着けることもできますよ。

移民大国ならでは!英語が苦手な人にも優しい対応

英語圏で治安のよいカナダは、留学先やワーキングホリデー先として、とても人気の高い国。地域によって差はあるものの、留学や仕事などでカナダに短期移住する人はもちろん、永住目的で移住する民族が多いことから、『移民大国』とも呼ばれています。

しかし、中にはカナダの公用語である英語とフランス語いずれも十分に話せない状態のまま、カナダに来る人は少なくありません。(もちろん私もその一人なのですが…)

カナダ人は、英語やフランス語がつたない人に話しかけられても迷惑がるような冷たい対応をせず、相手が何を言いたいのかをしっかり聞き取ろうとしてくれる傾向にあります。

カナダ人は親切な人が多いというのは先日の記事でも書いた通りですが、多くのカナダ人が移民国家であることを誇りに思い、他国文化を差別することが少ないということも、他国出身の人への親切な態度に表れているのかもしれません。

日本でも近年、外国人観光客が急増していますが、外国人に英語もしくは拙い日本語で話しかけられると、“英語アレルギー”を発症して逃げてしまう日本人は少なくありませんね。カナダ人のこうした態度は見習うべき点があるのではないでしょうか。

小話から政治や世界情勢に発展することも

多くのカナダ人は、日常的に友人と政治や世界情勢について話をします。日本にいるとなかなか世界情勢についてじっくり友人と話をする機会がないと思うので、カナダに来て驚くことも多いかもしれません。実は私もそのギャップに驚いた1人です。