こういった場で発言ができないのは、事前に必要な語彙を調べる等の予習ができないという事情に加えて、日本や海外の社会情勢や文化、歴史等に関する知識が欠けていたり、それらについてあまり深く考える機会がなかったということが原因である場合も多いのです。

海外の学生の多くは、国際感覚が豊かで、自分の出身国だけではなく、世界で起こっている出来事にも興味を持っています。

知識不足で会話に入れないという事態を避けるためにも、日本や海外の時事問題や歴史について少しでも理解を深めておくことは重要です。

自分の意見を過小評価しないで!

議論に慣れている学生達を目の当たりにして、「自分の意見は的外れなのではないか」「他の人と比べて自分の発言内容は取るに足らない」という理由で、発言を躊躇ってしまうこともあるかと思います。

語学力に自信がなかったり、議論に慣れていなくても、果敢に発言することで、議論やグループワークに貢献したい、他の学生と共に学びたいという姿勢を見せることができます。他の学生達も、立派な意見でなければ発言する意味がないなどとは思っていません。その場にいる全ての人に発言する権利があると認識しています。

逆に、「人に言われない限り発言をしない」という消極的な人に対しては、「議論に参加する意思がない」「勉強をしていないから、何の話をしているか分からないのだろう」という厳しい評価になりがちです。

海外生活を通じて得られる広い視野

留学を通じて得られるものは、語学力や学術知識だけではありません。

ヨーロッパ社会で生活する上で不可欠な、独自の視点から物事を考える力、他者と話し合う力を身につけることによって、多様な価値観や問題解決方法を理解するための広い視野を持つことができるのです。

ABOUTこの記事をかいた人

神奈川県横浜市出身の30代の日本人女性です。2012年に、スウェーデン人男性と結婚し、スウェーデン南部へ移住しました。現在は、現地の大学で心理学と教育学を勉強しています。また、学業の傍ら、スウェーデン在住ライターとして、海外生活、留学、異文化理解、ヨーロッパと日本の教育などに関する記事を投稿しています。