トリュフやフォアグラ、ワインにマカロンと数々の美食材が揃うグルメの都、パリ。

そんなパリで大学に通う学生たちが利用する学食のことを、フランス語でレストユーといいます。実はこのレストユー、大学生だけでなく一般の人も利用できるのです。

今回はパリの学食を利用した体験レポートをお伝えしていきます。

お昼時は行列必須!

行列

まずこのレストユーを訪れて驚いたことは並んでいる人の多さ。それもやはり利用者は学生がメインなので若いパリジャン、パリジェンヌたちで溢れています。

行列の長さを見て「どれだけ待たされるのだろう」と不安に思ったのも束の間。基本的にもう調理された料理を選んでお会計するだけなので列はどんどん進み、想像以上に早く学食内に入れます。

また列に並んでいるのは普段接することの少ない10代後半や20代前半のパリジャン、パリジェンヌたち。順番待ちの間、彼らのプライベートの話やファッションを観察しているとあっという間です。

破格なお値段

レストユーの一番の特徴はなんといってもそのお値段の安さです。日本円で420円ほどのランチメニューは前菜、メインの料理、そしてデザートが含まれ、これにパンが無料で一つ付いてきます。

学生以外はランチメニューの値段は約2倍になりますが、それでもパリ市内でこれだけのボリュームをこの値段で食べられるところは滅多にありません。

もちろん、ランチメニューは追加することもできます。前菜のメニューをもう一点追加したり、デザートやサラダを数点選んだり、チーズやワインなども追加料金を払えば食べることができます。

バリエーション豊かなメニュー

学食

値段の安さから、そこまで料理の内容には期待せずにいきましたが、これがなかなか美味しかったです。

前菜もサラダ以外に小魚を煮たものや、野菜をたっぷり使ったメニューと趣向を凝らしています。デザートもチョコレートケーキ、りんごのタルトにクリームブリュレと品数豊富です。

もちろん、レストランのような味ではありませんが、フランスらしい料理メニューが多く、デザートに至ってはその辺のパティスリーのものより美味しかったです。