出身国の異なる二人が恋に落ち、結婚を考える際に直面する問題の一つとして、どちらの出身国あるいは居住国に住むかが挙げられます。

「愛する人と一緒に暮らせるのなら何処へでも行く!」という思いでパートナーの国へ移住した日本人女性の中には、移住先の国で自分の居場所を確立し、ある程度充実した生活を送っている人もいれば、夫婦間の問題やホームシックが原因で、「もう日本へ帰りたい」と思い詰めている人もいます。

そこで今回の記事では、国際結婚を機に相手の国へ移住してから、「こんなはずじゃなかった」と後悔するという事態を避けるために、結婚前に考えておくべき5つのことをご紹介します。

1.現地の言葉を習得するために努力し続ける覚悟

国際カップルの共通語は、日本語や英語等、将来の居住予定国の公用語以外の言葉である場合も多いと思います。

パートナーと十分な意思疎通ができる事は絶対条件ですが、移住先の国で話されている言葉を習得する事も同様に重要です。

現地語ができないことで、日本でなら簡単にできる事でも自分一人で対応できず、常にパートナーに頼りっぱなしという生活を送る羽目になってしまいます。

また、永住前提の海外生活で、パートナー以外の人と十分なコミュニケーションが取れないというのは精神的に辛いものがあります。

語学力不足が原因で、現地での社交の場や人間関係が苦痛となり、その結果、家に引きこもりがちになるという悪循環を避けるためにも、コツコツと語学学習を続けるという姿勢は非常に重要と言えます。

2.移住後の働き方についての価値観のすりあわせ

著者である私がヨーロッパに住んでいて痛感するのは、「大人ならば男女問わずキャリアを持ち、定年退職までの自分の生活費と年金を自分で稼ぐのは当然」という考え方が本当に一般的だという事です。

この働き方に関する考え方というのは、育った環境や文化に強く影響される価値観の一つであるため、「結婚すれば相手の気持ちは変わるはず」と単純に捉えるのは非常に危険です。

実際、日本人女性が専業主婦になることを望む一方で、男性側は、現地人カップルと同様に共働きを望むといった、働き方を含めた男女観や家庭文化の違いが仇となり、不仲に陥る国際カップルは少なくないのです。

だからこそ、移住前に働き方についてパートナーと十分に話し合い、両者が納得できる結論を見出しておくことは、日本人同士の結婚以上に重要と言えます。

3.経済的、社会的自立は大切だけど、外国で就職するのは簡単ではないという現実

とはいえ、現地で通用するような専門性の高い分野の学位と経験がない限り、日本人女性がヨーロッパで自分の学歴や職歴に見合った仕事を見つけるのは容易ではありません。

また、サービス業や小売業等のアルバイトに関しても、ヨーロッパでは低学歴の若者や移民の失業率が高いため、そういった求人の競争倍率は非常に高いというのが現状です。

ABOUTこの記事をかいた人

近藤万祐子

神奈川県横浜市出身の30代の日本人女性です。2012年に、スウェーデン人男性と結婚し、スウェーデン南部へ移住しました。現在は、現地の大学で心理学と教育学を勉強しています。また、学業の傍ら、スウェーデン在住ライターとして、海外生活、留学、異文化理解、ヨーロッパと日本の教育などに関する記事を投稿しています。