今回は兄や弟を持つ姉・妹である方に、兄弟夫婦とよい関係を築くために注意したい距離感についてお伝えしようと思います。

兄弟が結婚したら、お嫁さんと仲良くしなければいけないと考える義理姉・義理妹も多いことと思います。同じ立場であるわたしの意見は、自分から意識的に好意を持たれようとすることや、おもてなしをする必要はまったくないというものです。

「家族になったとはいえ、あくまでも他人」という姿勢でいることが衝突を防ぐことにもなるし、近い存在であることからも、自然の付き合いのもとで仲良くなった方が長い目でみて良い関係になると考えるからです。

そのような自然な関係をつくるために、兄弟家族とはほどよい距離を置くことをおすすめします。

兄弟の家族にも独自のルールやペースを持ってもらう

家庭によって食事・お風呂・就寝のタイミングは変わってきます。それは自分が育ってきた環境をみてもわかる通りですね。

家庭を築くうえでは、そういった世帯単位に一番適した生活リズムをつくることが欠かせません。それは親の仕事によって大きく左右されることがほとんどでしょう。

子供の教育に関しても通じるものがあると思うのですが、「自分の家庭とほかの家庭はちがう」という認識を持つことで自立心が生まれるのではないでしょうか。

そういった独立心を持ってもらうためにも、食事に誘ったり差し入れをしたりするのはなるべく控えるといいでしょう。食事に関していえば、突然の誘いや差し入れは、準備していた料理がムダになってしまうという理由もあるからです。

過度な介入は相手の家庭のリズムを乱すことにもなるので、適度な距離を持って「あなたの家庭とこちらは別」としっかり線引をすることで、お互いが気持ちよく暮らせます。

子供を預かってもらうのが当たり前にならないようにする

姪や甥ができると自分の生活も少し変わって見えるものです。しかし、自分まで子供中心にならなくてもいいのです。

子供と遊ぶのは楽しいですし、日に日にできることが増えていく子供の成長は叔母の立場からしても興味深いものです。しかし、それをいいことに子供の面倒をみてくれと頼まれるようになったら、また違ってきますよね。

わたしも体験しましたが、母という絶対の存在がある限り、他人の子供の面倒をみるのはとても大変です。丸一日子供の面倒をみるとなったら自分の自由な時間は一切なくなりますし、在宅ワークをすることは難しいです。

自立心にも通じますが、都合がつくからといって子供を預かるのも考えものなのです。

親や親族など頼れる人がいない人はどうやっているのだろうと考えることで、ちょっとの不都合でも自分の家庭内で解決するという習慣をつけてもらいたいと思っています。親が他人に甘えてしまっていては、子供に示しがつかないと思うのです。

家族になったからといって理解し合えるとは限らない

自分の兄弟と結婚して家族になったからといっても、お嫁さんはあくまでも他人です。こういうと冷たい人間だといわれることが多いのですが、他人だから優しくできる・親身になれるという意味も含んでいます。