近年上映された日本映画でフランス人たちに大ヒットしたのは河瀬直美監督の『あん』です。

映画の中ではどら焼きを作るシーンが多々登場するのですが、この映画がきっかけでどら焼きというお菓子を知ったフランス人も多くなりました。

侍が登場する昔の日本映画も根強く一部のフランス人には人気ですが、この『あん』が上映されたあたりから日本の現代映画も注目され始めました。

上映中はお静かに!ならぬ賑やかに!

フランスと日本では映画館のシステムの違いもありますが、何よりも違うのは上映中の観客の様子です。日本では上映中は静かに見るのがマナーとされていると思いますが、ここフランスでは少し違います。

フランスでも私語は良くないとされていますが、映画の中で面白いシーンがあると声をあげて笑ったり、野次を飛ばしたり、またその野次に反応してくる人が出てきたりします。

観客一同が揃って「ああー」と落胆したり、喜んだりとその場その場で自分の感情を露わにします。

上映後も興奮は冷めやらず、一緒に来た友人たちとのみならずお手洗いや映画館出口で遭遇した他の人たちも巻き込んで映画談義に花を咲かせます。

いかがでしたでしょうか。フランスで映画を鑑賞する際は朝一の空いている時間帯も良いですが、せっかくならフランス人たちの反応も鑑賞できるピークの時間帯に観ることもオススメします。

フランス語に自信がない方は窓口でチケットを購入しなくても、大型の映画館でしたら自動売機が設置されていますのでそちらでの購入も可能です。

パリ観光の隙間時間にシネマの国、フランスで映画鑑賞もぜひお試し下さい。