各コース、プログラムによって異なる入学基準

学士課程の場合、スウェーデンの大学へ入学するための基本条件を満たしていれば、応募可能なコースやプログラムもありますが、基本的な入学要件に加えて、上級レベルの数学や自然科学系科目等を高校で履修し、一定以上の成績を収めている事を応募要件として定めている学科もあります。

修士課程に関しては、多くの場合、出願者の学士課程での専攻が、出願先の修士課程での専攻内容と関連している事が重視されます。

プログラム、コースが独自に設定している応募要件は、各大学のウェブサイトで確認できます。

ウェブサイト上での出願手続き

スウェーデン国内のほぼ全ての学士課程及び修士課程への出願手続き、必要書類である出身校の成績証明書、卒業証明書、パスポートのコピー、進学希望先に提出するエッセイ等のアップロード、出願に関するメッセージの受信、入学審査結果の発表、入学意思の表明は、Universityadmissions.seというウェブサイトを通じて行われます。

スウェーデンの大学と大学院の入学時期は、秋と春の年2回あります。留学生向けに英語で行われるプログラムとコースの出願時期は、8月下旬に始まる秋学期の場合は10月中旬から1月中旬まで、1月中旬に始まる春学期の場合は6月上旬から8月中旬までとなっています。

出願手続きに関する詳しい情報はこちらから検索できます。

入学者の選考方法

スウェーデンの学士課程の入学者選抜は、高校で履修した全科目の平均評定値を基に行われます。

修士課程の場合は、これまでに高等教育機関で修得した単位数を基準に入学者を選抜する学校もあれば、学部での成績と出願時に提出するエッセイや研究企画書の内容を基準に、総合的な判断で決定する学校もある等、各プログラム、コースごとに異なる選考方法が適用されます。

十分な準備期間と情報検索が鍵となるスウェーデン留学

スウェーデンの大学や大学院に留学する際に立ちはだかる厳しい入学基準をクリアするためにも、留学を決意した時点で語学学習を開始する事をおすすめします。

また、早い段階から、留学に関する情報を英語又はスウェーデン語で収集し始める事も必要です。

十分な語学力を身につけておく事と、現地の教育制度について入念に下調べをする事で、留学への不安を軽減し、実りのある学生生活を送る事ができますよ。

ABOUTこの記事をかいた人

神奈川県横浜市出身の30代の日本人女性です。2012年に、スウェーデン人男性と結婚し、スウェーデン南部へ移住しました。現在は、現地の大学で心理学と教育学を勉強しています。また、学業の傍ら、スウェーデン在住ライターとして、海外生活、留学、異文化理解、ヨーロッパと日本の教育などに関する記事を投稿しています。