「彼氏が私の男友達に嫉妬しているみたい」「女友達の多い彼氏にイライラしてしまう」という様に、異性間の友情に関して価値観のすれ違いを感じているカップルは多いと思います。

スウェーデン在住5年の著者が注目したのは、スウェーデンでは、男女間の友情に対する偏見が少ないという事と、多くの男女が恋愛中や結婚後でも異性の友達との交流を保っているという事です。

束縛や過干渉をし合わないスウェーデン人カップルは、一体どのようにお互いへの信頼関係を築いているのでしょうか?

スウェーデン人の男女間の友情

性差を強調しない学校及び家庭教育を受けてきたスウェーデン人の男女は、「男性と女性がお互いを異性として意識せず、同性同士と同様の友達関係を築く事ができる」という考えをごく自然に受け入れています。

「男女間の友情は一切成立しない!」「絶対にどちらかが友達以上の関係になる事を期待しているはず!」というように決めつける人は稀と言っていいでしょう。

そのため、お互いに別の相手と結婚している男女が二人で食事や娯楽等を楽しむ、ハグ等のスキンシップをする、頻繁に連絡を取り合う等、日本人の一般的な価値観から見て、「ちょっと節度がないのでは?」と思うような付き合い方をしているスウェーデン人は多いのです。

一部には、夫婦間ではあまり話さない話題を異性の友達と共有している人、パートナーがいるにもかかわらず異性の友達を自宅に泊める人、さらには異性の友達とルームシェアをしているという人までいます。

元カップル同士の友情

スウェーデンでは、多くの元夫婦や元恋人同士が、離婚あるいは関係解消後にも、お互いをよく知る友人の一人として交際を続けています。中には、元パートナーの家族とも交流を保っているという人もいます。

共通の子供がいる元カップルの場合は、尚更頻繁に連絡を取り合い、子供の養育や生活について報告や相談をしています。

その過程を通じて、円満とは言えない別れ方をした元カップルも、徐々にある程度良好な友達関係を築いていくのです。

パートナーの異性友達に対する嫉妬は万国共通

異性間の友情について寛容な考えを持つスウェーデン人は多いとはいえ、「どこまでが節度のある友達付き合いか」に関する価値観や基準は、人によって異なります。

そのため、「私の男友達は下心など抱いていないという事をなぜ理解してくれないの?」という言い分と、「どうして君はパートナーである僕に配慮ができないのか」という言い分がぶつかり合うという光景は、スウェーデン人同士のカップルの間でも見られます。

こういった異性の友達に関する価値観のすれ違いによって生じる嫉妬や誤解という問題の多くは、カップルが出会って間もなく、お互いのライフスタイルや交友関係についてよく知らないという時期に起こる傾向にあります。

パートナー=自分の所有物ではない

それでも、自我と権利意識の強いスウェーデン人の男女は、過干渉や束縛をし合うという事をしません。

ABOUTこの記事をかいた人

近藤万祐子

神奈川県横浜市出身の30代の日本人女性です。2012年に、スウェーデン人男性と結婚し、スウェーデン南部へ移住しました。現在は、現地の大学で心理学と教育学を勉強しています。また、学業の傍ら、スウェーデン在住ライターとして、海外生活、留学、異文化理解、ヨーロッパと日本の教育などに関する記事を投稿しています。