職場で部下を持つと、多かれ少なかれ怒らなくてはいけない場面がありますよね。
それでも「怒れなくてモヤモヤ、イライラする」「どうしても怒るのが嫌だ」と思っていませんか?そのモヤモヤは、正しく怒ることで解消できるかもしれません。
ストレス解消という意味ではなく、怒れないために起こる弊害を取り除くことで仕事や人間関係がもっとスムーズになることもあるのです。
怒れない人の深層心理「嫌われたくない」
人を怒るということは、とてもエネルギーが必要です。仕事も中断しなければならないし、体力も消耗するし、できることなら怒らずにいきたいですよね。
怒るのを避ける人の根底にあるのは、「嫌われたくない」という心理です。
- 後輩を怒るより自分でやったほうが早い
- 怒っても仕方ない
- エネルギーを使いたくない
怒るのを避ける人は、このような気持ちで自己犠牲に走る傾向にあります。そのような自己犠牲によるストレスは、怒るより自分に負荷がかかるということを知らないのです。
基本的には嫌われたくないので、頼まれた仕事は断らないし失礼な言動をとられても笑顔で対応します。嫌われないために争い事を避けようとするのです。そして、さらにストレスにさらされるという傾向にあります。
嫌われたくないから怒らないはずなのに、争い事はしたくないはずなのに、怒らなくてもストレスは溜まるんです。
「嫌われたくない」は信用されない
怒れない人は、他人が自分をどう思っているのかを常に気にしています。
嫌われたくないという心理は、他人に合わせて態度を変えたり人に意見を合わせたりすることで、その場を平和に保とうとするのです。そのため「あの人はいつも言っていることが違う」と思われてしまいます。
怒れないことで人からの信頼を失っているのですが、自分の耳に入ってくることは少ないので、気付かずに「いい人」で居続けようとします。嫌われたくない・平和に過ごしたいという気持ちが、裏目にしか出ていないのは悲しいですよね。
怒れない上司は部下にナメられている?
「いい人は損をする」といいますが、怒るべきところで怒らないとやはり損をします。それは部下相手だけでなく、同僚や上司にも同じことがいえます。
嫌われたくないから怒らないだけなのに、それを逆手にとられて「この人はなにをいっても怒らない」と思われるのはとても危険です。仕事をムリに押し付けられたり、話のネタにされたりと弊害もたくさんあります。
- 1
- 2