クリスマスシーズン真っ只中の今、著者が居住するスウェーデンでも、多くの人がクリスマスデコレーションやショッピング等を楽しんでいます。

その一方で、クリスマスを前にプレッシャーやストレスを感じるというスウェーデン人は少なくないのです。

楽しいはずのクリスマスを前に、一体なぜスウェーデン人はストレスに悩まされてしまうのでしょうか?

スウェーデン人にとってのクリスマス

宗教意識の薄いスウェーデンでは、多くの人がクリスマスを、「家族が共に時間を過ごすためのイベント」「子供のためのイベント」という感覚で捉えています。

家族と言っても、両親と兄弟のみの核家族でクリスマスを過ごすという人もいれば、親戚一同が誰かしらの自宅に集まるという、より伝統的な大家族でのクリスマスパーティを催す家庭も多くあります。

平等性とセンスを兼ね備えたプレゼント選び

スウェーデン人家庭のクリスマスパーティで最も重要なのが、プレゼント交換です。多くの人にとって、このプレゼント交換は一番の楽しみであると同時に、一番のストレスの種でもあります。

特に親戚一同の大人数で集まる場合は、普段殆ど連絡を取っていない、あるいは会ったことのないような親戚にまでプレゼントを用意することになるので、時間的、経済的負担に加え精神的負担も大きいのです。

プレゼント購入の際、相手の好みにある程度見合っているかどうかを考慮することは勿論大切ですが、それに加えて多くのスウェーデン人が重視する点は、自分が受け取るであろうプレゼントと自分が相手のために用意するプレゼントの値段が同等であることです。

この平等意識は、子供達のプレゼントに関しても同様です。全ての子供達がほぼ同じ数と質のプレゼントを受け取るよう、大人達は配慮します。

そのためにも、事前に参加者同士が連絡を取り合い、一人当たりのプレゼントにかける予算等を綿密に相談し、合意しておくことは非常に重要なのです。

クリスマスパーティの準備に対するカップルの温度差

クリスマス前になると、多くのスウェーデン人は、忙しい合間を縫って、「完璧なクリスマス」を演出しようと準備に追われます。

普段は男女平等が徹底しているスウェーデン人家庭でも、クリスマス前の準備となると、女性が男性よりも掃除や飾りつけ、料理等にかける時間を多く費やす傾向があります。そのため、女性の方がクリスマス前のストレスやプレッシャーを感じやすいのです。

離婚家庭の多いスウェーデンならではの問題

スウェーデンには、子供のためのイベントであるクリスマスを、毎年子供と一緒に祝うことができず、寂しい思いをしている親も多くいます。

共同親権で子供を育てている元カップルは、毎年、子供が父親と母親どちらの元でクリスマスを過ごすかについて事前に話し合いをします。

ABOUTこの記事をかいた人

近藤万祐子

神奈川県横浜市出身の30代の日本人女性です。2012年に、スウェーデン人男性と結婚し、スウェーデン南部へ移住しました。現在は、現地の大学で心理学と教育学を勉強しています。また、学業の傍ら、スウェーデン在住ライターとして、海外生活、留学、異文化理解、ヨーロッパと日本の教育などに関する記事を投稿しています。