イギリスの歯科治療は最悪だとよく言われます。しかし、生活しているとどうしても避けては通れないことでもあります。

今回は実際かかってみてどうだったのか?イギリスの歯医者の現状とできる対策をお話しします。

保険診療かプライベートか

イギリスはNHSという国民医療保険があり、基本的に治療は無料で受けられますが、特別な理由がない限り歯科治療は料金が発生します。またその診療にはNHSかプライベートか2つの選択があります。

NHSの歯科の場合、普通に診療は受けれるものの、予約が取りにくかったり待ち時間が長かったり、医師やナースが多忙なためサービスが満足とは言えないのがイギリスの現状です。

その点プライベートは高額ですが、直接専門医にかかれるメリットがあります。予約がスムーズでサービスも良く、施設もホテル並みに充実。治療技術が高度であることが多く、ロンドンには日本語の通じる日系医院もあります。

保険診療で歯のクリーニング

イギリスの歯科医院は基本的にほとんどが個室で診療室が広々としています。歯のクリーニングは専門家がするので、治療とは別の予約を取ります。緊急ではないので、予約は半年待ちということも珍しくありません。

料金は医院によって異なりますが私の通うNHSの医院では£45(現在のレートで約6750円)。それでも高い!簡単な問診とクリーニングでおよそ30分ほどです。

手順は問診→歯と歯肉の磨き具合や様子をチェック→スケーリング→ポリッシュ→歯磨き指導という日本と同じ流れでこれは安心です。

保険診療で詰め物を治す

イギリスで詰め物が取れたら緊急を要しますので、NHSでも割合早く予約を取ってくれます。早いと言っても医院の混み具合や痛みや度合いにもよりますが、3日~1週間は待たされることもザラ。

治療は詰め物の取れた後を見て、虫歯などの問題がなければその場でどの材料を詰めるか決めるとその日のうちに治療してくれます。日本のように何度も通うことは少なく、それは唯一の良いところです。

料金は詰め物の大きさにもよりますが、私の場合小さな詰め物7×3mmほどの大きさで£70~、高いものでは£135~でした。先生は音楽を聴きながら鼻歌まじりで作業するので若干不安が募ります。

詰め物はアマルガム(銀歯)治療はしない歯科医院がほとんどで、ダイレクトに白い詰め物をするので仕上がりはキレイ。ちなみに海外の方で銀歯を詰めている人はあまり見かけません。

プライベートで根管治療

歯の根管治療は、イギリスでは専門医が診ます。私の場合はプライベートで診てもらいましたが、最初の問診とレントゲンだけで診療代は£115(17,250円)。

歯根の治療に約£1000(15万円)~、それを選択しても破損した場合(治療中に根管が破損する場合もある)は歯を抜くしかないとのこと。

ABOUTこの記事をかいた人

イギリス在住の元インテリアコーディネーター。趣味はDIYとガーデニングです。日常から感じた何コレ?や、カワイイ!ビックリなどのアレコレを楽しくシェアできたらと思っています。