そのため、男性側も、女性側は男性に尽くすことが好き、あるいは家事自体が好きでやっているのだと認識します。

一人で抱え込まず二人で話し合い、実現可能な解決策を見出す

相手が自分の気持ちを察してくれるのを待つのではなく、心を開いて正直に、こういうことをやってほしいと伝える習慣をつけておくことは、共同生活において不可欠です。

現在の家事分担状況について自分がどのように感じているか、そして具体的に何をしてほしいのかを相手に伝えることで、相手も自分も共同生活者として家事をしなければ、彼女の負担と不満が増える一方だということ、女性側が好きで家事全般を引き受けている訳ではないことを理解します。

その上で、完全に均等な家事分担を目指すのではなく、お互いの得意不得意や生活時間帯を考慮した上で、現実的に無理のない役割分担を決めるというように、二人が「これなら実行できそうだ」と思える解決策を見つけ出しましょう。

相手にとって効率的なやり方で家事をやってもらう

異なる人格と生まれ育った背景を持つ二人の大人が共同生活をする以上、自分の理想とする家事のやり方と相手にとって効率的な家事のやり方が異なるというのは当然起こり得ることです。

相手に自分のやり方を強要することで、相手の家事に対するモチベーションが下がるだけでなく、「家事は自分のやるべき仕事の一つ」という当事者意識も薄れてしまう可能性があります。

そのため、相手の家事のやり方に関して多少気に入らない面があっても、ある程度妥協をすることは避けられません。

同棲は大人二人による共同生活だという認識を持ってもらう

何よりも大切なのは、家事に対して「大人であれば自分でやるべきこと」という認識を持ってもらうこと、そして、「子供のままでいられる実家暮らし」や、「自由気ままな一人暮らし」ではなく、「大人の男性としてパートナーと共同生活をする」という選択をしたのは、彼自身だということを自覚してもらうということです。

二人の大人が共に生きる上で、相手を尊重し、気持ちよく生活できるよう工夫をするという責任は両者にあるのです。

ABOUTこの記事をかいた人

神奈川県横浜市出身の30代の日本人女性です。2012年に、スウェーデン人男性と結婚し、スウェーデン南部へ移住しました。現在は、現地の大学で心理学と教育学を勉強しています。また、学業の傍ら、スウェーデン在住ライターとして、海外生活、留学、異文化理解、ヨーロッパと日本の教育などに関する記事を投稿しています。