また、そのアンバランスから「健康」を害してしまうことすら考えられます。失恋はとっても辛い出来事で、一刻も早く彼の顔を見ないで済む場所に移りたい気持ちはよくわかりますが、やみくもに退職だけを考えるのではなく「さらにその先」を想像してみてください。

同じ職場で彼を見返すために仕事に闘志を燃やす、もっときれいになる努力をする…それらは失恋した相手がいるからこそ、見せつけるチャンスがあるとも考えられます。

あるいは、退職するにしても、転職先を見つけるために資格をとるなど、失恋をバネにステップアップする気持ちを持っていたいものです。

「時間」が一番の薬

そうは言っても、失恋直後に前向きなことを考えられる人は、ほとんどいないでしょう。

落ち込んでしまい、仕事も辞めたいし何にもしたくない…という悲しみの真っただ中にいる人に、「先を見て!」と言っても伝わりにくいものです。それは、まだ聞ける状態ではないからです。

職場恋愛にかかわらず、失恋の痛手は「時間」が一番有効な薬です。退職についてもすぐに決めるのではなく、苦しい中でも「時間」を味方につけてください。

人はやるべきことに追われていると悲しみや苦しみに浸っている時間がなく、結果的にはその方がよいことがあります。

時間があってもつらいことを考えてしまうだけなら、余計なことを考えなくてすむように仕事をこなし、そうこうしているうちに、失恋した彼との距離感や妥協点を見つけられることもあります。

安易に退職を急ぐ前に、ひと呼吸おいて、よく考えてみてください。