話をコロコロ変える人は、人の話を最後まで聞かないうちに次の話題にいってしまったり、自分ではじめた話なのに途中で違う話になったりするので、聞いている方はその展開の速さに戸惑ってしまうことがあるでしょう。

彼らはなぜ、話をコロコロ変えるのでしょうか。また、そういう人と上手にコミュニケーションをとるためにはどんなことに気を付ければよいのでしょうか。

「間」が怖い気配りタイプの場合

話をコロコロ変える人

ひとつの会話を投げかけて、相手が「そうなんだ~」と反応した後3秒の空白時間ができるような場合、気を遣う人だと「次の話題を提供しなきゃ」と焦るのではないでしょうか。

この話題は盛り上がらなかったと判断して、会話を変える必要を感じるのでしょう。逆に「間」が気にならない人にとっては、ひとつの話題が「そうなんだ~」で終わったとしても別にうろたえません。

コロコロ話を変える人の中には、気配りの気持ちがあるがゆえに盛り上がる話題を探している場合があります。相手の反応がいまいちだと、自分で自分の話を否定してしまったり、慌てて違う話に変えてしまうのです。

そんな時は、あなたは相槌をうった後になるべく「間」をおかずに別の話やその話の続きを話してあげるのがよいでしょう。相手は「会話が続いている」と思い、話をコロコロ変える必要はなくなります。

落ち着きがなく余裕がない場合

心に余裕がない人心に余裕がない人の特徴&上手な対応

コロコロ話題を変える人の中には、余裕がなく落ち着きがないため、人の話をきちんと聞けずに一方的に自分の話を展開してしまう人がいます。

一般的に、「会話」というのはキャッチボールであり、片方が質問したら質問に答えた上で相手にも同じ質問をするというのがコミュニケーションの基本と言えます。

ところが、コロコロと話を変えるということは、相手の質問や答えをきちんと聞けずに次の質問を考えていたり、頭の中で他の事を考えてしまっている場合があります。相手の反応をみて臨機応変に話題を変えるということが不得意なのです。

緊張していたり、「これだけは言いたい」などと決めて話を進めている場合、相手の反応をうまく取り入れられずに話を進めてしまうので相手は、その一方的な展開についていけず混乱してしまいます。

そのような時は、「ちょっと落ち着いて、もう一度ゆっくり話して」などと相手の話をちゃんと聞きたい姿勢を見せてあげましょう。落ち着きを取り戻してあげることができれば、相手にとってもありがたい「合いの手」と言えます。

自己中心的なタイプの場合

基本的に自分の話をすることが好きで、相手の話や相槌などは二の次と考えている自己中心的なタイプの場合、一方的に自分の話を思いつくままに話してしまう場合があります。

相手はあなたが大人しく、ただ聞いてくれることをわかった上で一方的に話しているのでしょう。相手の反応はおかまいなしに会話を進めていく自己中心的なタイプの場合は、合いの手を入れるのが精いっぱいかもしれません。

それでも、ただ一方的に聞くのが苦痛な場合、「ちょっと話の展開が早すぎてついていけないわ」などと、あなたはどこかで自分の意見を言ってみましょう。

会話というのは基本的には50:50なものですから遠慮をする必要はありません。

先天的な障害の場合も

明らかに会話がかみ合わなかったり、人の話が聞けない、空気が読めない…などという場合、ADHDといった先天的な脳の病気が隠れている場合があります。

不注意、多動性、衝動性があることが特徴で、診断は簡単に出るものではありませんが、親が幼少期に違和感を感じ取って発覚する場合もあります。本人が「自分が他人とどのように違うのか」をはっきり理解することは難しいでしょう。

周囲の人は障害を理解してあげることが何よりですが、よっぽど近い関係でない限りそこまで踏み込むことは難しいことです。

そのような場合は、相手を変えることは困難であるため、「個性」としてそのまま受け入れてあげることが何よりです。

自分の気持ちを言ってみる

以上話をコロコロ変える人のパターンを上げてきましたが、憶測は憶測の域を越えず、相手の性格や思考回路を完全に把握することはできません。

相手に合わせて対応ができればよいですが、一緒にいてあなたが疲れてしまう場合は、「話がコロコロ変わって疲れる」「さっきの話をもうちょっとしたいんだけど」などと素直に話をしてみましょう。

それでも通じない場合は、疲れない程度に距離をとることも一手です。