スウェーデン又はその他のEU加盟国の国籍を持つ人、そして学業以外の理由でスウェーデンに居住しているEU圏外の国出身の外国人は、スウェーデンでの大学教育を無料で受けることができます。

そのため、スウェーデンの大学生が在学期間中に自ら負担する必要があるのは、生活費全般と教科書代、交通費等です。

今回の記事では、現地の学生の経済事情に加え、年齢や子供の有無に関係なく、人生のあらゆる時点で学業に取り組むことを可能にしているスウェーデンの社会福祉制度についてお伝えします。

 

在学中に受給できる国からの奨学金

スウェーデンで高校、成人教育機関、大学、専門学校に在籍する学生は、国から在学期間中に返済義務のない奨学金を受給することができます。

この奨学金は、海外の高等教育機関や専門学校、さらには一部の語学学校に通学する際にも受給可能です。

2018年現在、フルタイムで在学中の大学生が受給できる額は約2892クローナ、日本円で約39,951円となっています。パートタイムで勉強している学生が受給できる額は、これよりも少なくなります。

また、養育中の子供がいる学生に対しては、子供の人数に応じて給付金が増額されます。

スウェーデンの大学生の多くが利用する教育ローン

スウェーデン人学生の多くは在学期間中、返済義務のない奨学金に加え、返済義務のある教育ローンを利用することによって生計を立てています。

スウェーデンで法律上成人とみなされる年齢は18歳であるため、教育ローンを組む際に親の許可を得る必要はありません。また、親の収入等が審査されることもありません。

各種料金の未納がある場合等を除いて、週に20時間以上のパートタイム、あるいはフルタイムの学生として教育機関に在籍していれば、基本的に誰でも受給することができます。

教育ローンの返済は、学業を終了してから半年後に開始します。

スウェーデンの大学生の住居事情

スウェーデンでは、大多数の若者が高校を卒業して数年以内に親元を離れ、自活しています。

既に実家から独立していて、仕事を退職あるいは休職した上で大学へ進学するという場合にも、生活費の負担を軽減するために在学期間中に実家へ戻り、親と共に暮らすということは一般的ではありません。

大学入学と同時に親元を離れる学生や、地元から大学の所在する土地へ引っ越しをする学生の多くは、大学付近の学生アパートで生活します。

RECOMMEND PR

ABOUTこの記事をかいた人

近藤万祐子

神奈川県横浜市出身の30代の日本人女性です。2012年に、スウェーデン人男性と結婚し、スウェーデン南部へ移住しました。現在は、現地の大学で心理学と教育学を勉強しています。また、学業の傍ら、スウェーデン在住ライターとして、海外生活、留学、異文化理解、ヨーロッパと日本の教育などに関する記事を投稿しています。