ノーショー(NO SHOW)という言葉を聞いたことはありますか?ノーショーとは、予約をしていながら無断でキャンセルして姿を現さないこと。

観光地のホテルやレストランで問題になっているのですが、実は世界的にも韓国人のノーショーがとても多いんです。そこには、一般の韓国人の無断キャンセル、ドタキャンに対する考え方に何か原因があるようです。

ドタキャンに対する日本人との考え方の違いもかなりありそう。今回は、韓国人の男女が考えている日本と違うドタキャン事情をいくつかご紹介します。

①日本と比べて圧倒的にドタキャンは多い!

韓国人男女を総合的に見ると、日本人と比べてドタキャン率が高いと言わざるを得ません。韓国で生活をしたら様々な場面でドタキャンに遭遇することになります。

韓国人の友達との約束を急にドタキャンされたり、日本語を教える約束をした韓国人の生徒からドタキャンされたり、デートの約束までドタキャンされてしまうこともあります。

元々、韓国で生まれ育った人であれば「あぁ、まただね」と流せるのかも知れませんが、日本人が韓国でドタキャンを経験すると「えっ!なんで?!」と驚くはずです。

なぜなら、ドタキャンのレベルが日本とかなり違うからなんです。レベルが違うというのは、どういうことかと言うと「約束の時間ギリギリまでキャンセルの連絡がない」ということ。

具体的に言うと、出かける準備をして地下鉄やバスで待ち合わせ場所へ向かって、約束の時間の少し前に着いて相手が来るのを待っていると約束の時間を過ぎて電話がかかってきます。

少し遅れるという電話かなと思って電話に出ると「今日は行けなくなった」と告げられるのです。正直かなり精神的なダメージがあります。そして、相手のために空けておいた1日のスケジュールを棒に振ることにもなります。かなりイタイ・・。

②特に男性は突然誘ってドタキャン防止

韓国人はドタキャンが多い

日本人は男性も女性も友達と会う約束をするときに、自分が会いたいと考えている当日に電話をかけて「何してるの?今日会おうよ」といった突然のお誘いはあまりしませんよね。

相手の都合もあるだろうし、突然誘ったって会えないに決まってる。それに突然声をかけられたら相手も迷惑に感じるだろう。という気持ちになるのが普通です。

でも、なぜか韓国人の特に男性たちは「迷惑」という概念が日本人と比べて少ないようなのです。正確に言うと、迷惑という概念を持ち合わせていないわけではなく「親しい友達に迷惑という概念はない!」というのが彼らの言い分です。

仲がいい気の知れた友達だからこそ、突然誘っても大丈夫というわけです。この、突然のお誘いは運が良ければ会えるし、相手の都合が悪ければ会えません。でも、この突然のお誘いには「ドタキャン」に関するポイントが隠れています。

それは、当日に約束するのでドタキャンの可能性はほぼ0に近いということなんです。前もって数日前なんかに約束をしたら「ど忘れした!」とドタキャンを食らうことになり兼ねません。なので、この突然の誘いはドタキャン防止策としては理にかなっていると言えるでしょう。

③女性は友達より彼氏を優先してドタキャン

むかし日本で流行した歌に「幸せになれるものならば 友情より愛情」という歌詞がありました。日本人も昔から女友達とりも彼氏を優先させたということが歌の歌詞にも現れているというわけなんですが、お隣の韓国でも女性をとりまく状況はほぼ同じです。

長い間、女友達とつるんできたのに、彼氏ができたとたんに彼氏とのデートの約束を優先させてしまい、女友達にはちょっぴり申し訳ない気持ちになったりしますよね。

でも、同じ女だからこそ分かり合えるという部分もあります。自分が同じ立場だったとしても彼氏を優先させると思うし、自分に彼氏いたときは迷わず彼氏優先にしていたと考えるわけです。

韓国人女性が女友達との約束をドタキャンしても理解を示してもらえることも多いのです。ここでも、やはり「仲の良い親友だからこそ許し合える」という感覚なんです。

④カップル同士のドタキャンは家族が理由?!

マメに連絡を取り、スキンシップも多く、とってもラブラブに見える韓国人カップルたち。でも、彼らの間にもデートのドタキャンは存在します。でも、そんなラブラブな2人のデートを突然キャンセルするには彼氏・彼女に対してそれなりの理由が必要です。

カップルでのドタキャンの場合は、自分の家族との関係上やむなくキャンセルするといった内容のものが圧倒的に多いようです。

  • 両親の誕生日だったの、すっかり忘れてた!
  • 今日は法事の日だった!

など家族と過ごさなければならない行事やイベントごとがキャンセルの理由だと相手は間違いなく納得してくれます。日本以上に家族との繋がりを大切にする韓国では、友達や恋人との約束よりも家族を優先させることは当たり前のことという認識があるからです。

韓国人はドタキャン文化が強い

「韓国人はドタキャンが多いって本当?嘘?」はいかがでしたか?すでに結論は出ていますが、韓国人はドタキャンが多いというのは本当です。

ドタキャンという文化は韓国人同士であれば、あまり問題視されないでしょうが、韓国人と日本人との間で起きた場合は日本人が被害に合う、損をしてしまうというケースも多いのは確かです。

文化の違いとして受け入れなければならないのでしょうが、実際体験した日本人の人にとっては素直に受け入れられないかも知れません。長く韓国に暮らしている日本人の場合はドタキャン文化にも慣れてしまっている人もたくさんいます。慣れって恐ろしいですね。