日本では舌打ちって、いつどんなシチュエーションでするイメージですか。一般女性なら自分の彼氏や旦那の使えなさ加減に「チッ」とかでしょうか(笑)日本人の中でも、普段の生活で舌打ちをする習慣がある人と全く習慣のない人に分かれるのではと思います。

でも、お隣の韓国は韓流ドラマの中でも、頻繁に「チッ」という舌打ちが聞こえる気が・・。日本よりも、もっと舌打ちを多用しているように見えますよね。今回は、韓国人って舌打ちが多い気がするけど日本と比べて実際どうなのかを紹介していきます。

韓国は、感情表現が豊かな国

韓国ドラマを見たことがある人なら納得いくと思いますが、とにかく韓国は日本と比べて喜怒哀楽の表現が激しい国です。日本は自分の感情を押し殺すことも美徳とされますが、韓国では感情を抑えきれない人もいますし、自分の感情を表さないと損をするという考え方の人も多いんです。

韓国人の舌打ちは、自分の感情を表現する方法の1つで、気持ちを表現するパフォーマンスであると考えていいでしょう。日本との共通点もあるし、ちょっと違うなと思う点もあるかと思います。早速見ていきましょう。

日本人の舌打ちとの共通点

①腹を立てたとき

相手に対する怒りや憎しみを表現する方法として、舌打ちをするのは日本も韓国も同じです。怒り心頭でムシャクシャしているときに「チッ」と音を出したりするのは日本と同じでしょう。

相手に腹を立てていて、自分は不満があるんだという気持ちも舌打ちで表現したりしますよね。舌打ち1つで「自分は怒っているんだ!」と表現できるのですから、ある意味で便利です。旦那や子どもに頻繁に使い出したら要注意です(笑)

②イライラしているとき

日本で、イライラと言えば車が渋滞したときですよね。時間の余裕はないのに、車は大渋滞となると思わず舌打ちしたくなります。

  • あー、もうっ!チッ!
  • チッチッチッ、全然進まない!

といった舌打ちは、日本と韓国の共通の使い方です。舌打ちすることによって、イライラから来るストレスを吐き出そうとしているのかも知れません。

③他人の失敗やおかしな行動を見たとき

誰かがジュースをドバッとこぼしてしまった姿を見て「チッチッチッ」と舌打ちするようなシチュエーションに遭遇したことはあるでしょう。

  • 馬鹿なことをして・・
  • 情けない・・

といった感情を舌打ちで表現しています。自分だったら、そんな失態を晒すことはないのにと相手を少し馬鹿にしているときに舌打ちが出るのも日韓共通です。

④勉強や仕事をしたくないとき

  • あー、勉強したくなーい!
  • あー、仕事したくなーい!

と思う瞬間は、日本や韓国だけではなく全世界共通でしょう。そんなときに、親から「勉強しなさいっ!」なんて言われたら反抗期の子どもは思わず「チッ」と舌打ちしてしまうかも知れません。やりたくないけど仕方がないからやるかっ!という瞬間の舌打ちも韓国との共通点です。

⑤相手がうざいとき

面倒な仕事を押し付けてくる上司や、彼氏でもないのに彼氏面してくる男など、相手に対する拒否反応が舌打ちに現れることがあります。うざい気持ちを表現する舌打ちも日韓共通です。

相手から受けるストレスを、どう処理していいかわからずにネガティブな感情が舌打ちに表れます。もちろん、うざい相手に面と向かってするのではなく相手がいなくなったあとにすることが多いです。

日本人の舌打ちとの相違点

韓国人の舌打ち

⑥良くないニュースなどの情報を得て残念がるとき

子どもが関係する可哀想な事件のニュースをテレビで見たときに、日本人は「はぁ」とため息を吐くでしょう。韓国では口から「チッ」とか「チュッ」という音を出してニュースに対して残念がり、また同情する気持ちを表します。

残念なニュースといえば、日本とのサッカーの試合で負けたときなどは見ている人全員で舌打ちを合唱することになります(笑)

⑦会話の中に頻繁に現れる舌打ち

日本人の中にも舌打ちが習慣化してしまってイライラすると、すぐに舌打ちしてしまうという人は特に男性に多いでしょう。でも、韓国の習慣化した人たちは使う頻度のレベルが違います。

普通に平常心に見えるにも関わらず、会話の合間合間に「チッ」という音が聞こえることがあるのです。勿論、かなり少数派ですが使いすぎというくらい舌打ちを常用している人もいるのです。

⑧自分自身がイヤになるとき

何か自分の小さな失敗に気がついて、自分自身がイヤになったり自分自身にガッカリしてしまったときに舌打ちするのは韓国特有の文化です。ため息を吐きながら「あー、全くわたしは何をやってるんだか・・(チッ)」という感じでしょうか。

こんな事もできないなんて、自分はなんて情けない・・という感情です。自分自身に対して舌打ちを使うというのは、ある意味で面白い使い方ですよね。

韓国人の舌打ちは色々な意味がある

韓国人の舌打ちについて日本と比較してみましたが、いかがでしたでしょうか?韓国には、日本よりももっと色々なシチュエーションで舌打ちを使って自分自身の気持ちを表現しているということがご理解いただけたかと思います。

中には相手に対して悪意のある舌打ちもありますが、相手に同情する気持ちや自分自身に対しても使う舌打ちもあるのです。韓国人の舌打ちを聞いて「自分のことを馬鹿にされた?」と考えるには早いということです。

舌打ちを多用するかしないかは人それぞれ。自分の感情表現の一部分だと理解すると、韓国人の感情が読み取りやすくなります。参考にしてくださいね。