韓国にも祝日があり韓国語でパルガンナル(カレンダーの中で赤い数字の日)と呼ばれています。日本と比べると祝日の数が少ない韓国ですが、最近は平日も休みにして長い連休を作ろうという動きも小中学校などでも出始めています。

韓国の祝日は日本にはない記念日もあって、韓国文化をより深く知ることもできます。今回は韓国の祝日について来年の2019年を例にどんな意味があるのかを簡単にお伝えしたいと思います。

1月1日:新生

日本と同じように新年の始めの元旦の日は韓国も祝日となります。元旦とは呼ばず「新生(シンジョン)」と言います。新しい年が始まる!という日なんですが、何故だか韓国で1月1日を迎えても「正月」という感じがしないんです。

どうしてかと言うと、韓国の正月は旧暦で祝うから!なので、1月1日だけは祝日でお休みでも1月2日からは普通の平日。会社勤めの人たちは働きにいくし、冬休みになっていない学校は2日から登校しなければなりません。

2月5日(旧暦の1月1日):旧正月

旧暦の1月1日が韓国のお正月です。韓国語でソルナルとも言います。2月5日が旧暦の1月1日ですが、ソルナルは前後1日ずつお休みになるので2月4・5・6日が旧正月の連休です。

2019年の旧正月は土日と重なるので実質2月2日~6日までの5連休となります。ソルナルでは家族や親せきが集まりトック(韓国のお雑煮)を食べて子供は大人たちからお年玉ももらいます。日本と同じように電車や高速道路は大混雑です。

3月1日:三一節

韓国が日本の支配下にあった1919年の3月1日に、日本からの独立を目指す3.1独立運動が起こりました。

最近は、だいぶ韓国人の反日感情が薄れてきているようにも見受けられますが、この日ばかりは韓国国民全員が過去の歴史を振り返える日となります。デモが行われたりすることもあるので、この日だけは派手な行動は慎むようにしていますよ!

5月5日:子供の日

子供の日は5月5日で日本と同じ日です。日本は5月5日に鯉のぼりを上げて男の子の成長を祝いますが、韓国は男女問わず小さな子供が対象です。

子供がいる家庭では各地の子供の日のイベントへ出かけたり、子供のために遊園地や動物園に出かけたりします。もちろん、大なり小なり子供の日のプレゼントを用意する親も多いです。

5月12日:釈迦誕辰日

お釈迦様の誕生日を祝う日です。韓国はクリスチャンやカトリック信者が多いのですが、仏教徒も国民の2割以上います。日本は韓国と比べて圧倒的に仏教徒が多い国なのに「お釈迦様の誕生日」という祝日はないですよね。

韓国のお寺では、この日のために寺をたくさんの提灯で飾り、ライトアップはとてもきれいです。ソウル市内でも燃灯祭りという仏教行事が行われます。

6月6日:顕忠日

戦争などで国のために命を捧げた殉国者たちに敬意を払い、そして冥福を祈るという意味で作られた祝日です。

日本の植民地時代に独立運動をして亡くなった独立運動家や、朝鮮戦争時代に戦い命を落とした兵士たちが国立ソウル顕忠院に眠っています。毎年、顕忠院では追悼行事が行われています。

8月15日:光復節

日本の植民地支配からの解放と、大韓民国政府が樹立したことを祝う記念日です。街中には韓国の国旗が掲げられ、大統領が出席する記念式典も行われます。

日本はちょうどお盆に当たる日ですが、韓国は旧暦でお盆を過ごすため8月15日のみが祝日となり連休にはなりません。

9月12~14日:秋夕

韓国ではお盆のことを秋夕(チュソク)と言います。日本では旧盆と表現することもありますね。2019年は9月13日が旧暦の8月15日に当たります。

旧正月と同様に前後3日間が休日となるので2019年は日曜日まで合わせて9月12日~15日までの4連休です。日本と同じように秋夕の日には家族や親せきが集まり先祖を供養したりお墓参りに行ったりします。もちろん交通機関は大混雑です。

10月3日:開文節

韓国の祝日

韓国の神話に出てくる檀君が古朝鮮を建国したとされる日です。韓国国民は「韓国が作られた日」と考えています。

日本にも日本神話というものがあるように、韓国にも神話があり、神話を信じる人たちがたくさんいるということになります。神話は国のアイデンティティを表すものです。韓国という国に密接に関係する記念日の一つと言えます。

10月9日:ハングルの日

世宗(セジョン)大王が朝鮮語固有の表音文字であるハングルを発明して世の中に公布したことを記念して作られた祝日です。その名の通りハングルの日と言います。

ハングルは韓国国民にとって、とても画期的で便利な文字として世界に誇れる文字だと考えられています。日本語と比べると文字がとてもシンプルですよね。

12月25日:聖誕節(クリスマス)

イエス・キリストの誕生日を祝う日です。クリスチャンやカトリック信者が多い韓国ならではの祝日です。日本ではクリスマスが祝日になるなんて考えられませんよね。

韓国の教会や聖堂では、クリスマスの行事が行われ信者たちは礼拝に行きます。教会や聖堂へ行かない人たちも、街を彩るツリーやイルミネーションを楽しみながらクリスマスを満喫します。

韓国の祝日は日本より少なめ

韓国の祝日は、やはり日本と比べると少ないし、日本にはない祝日もたくさんあったかと思います。韓国という国と関係の深い祝日が多いことも、韓国人の愛国心に繋がっているのではないかと思います。

韓国へ旅行へ行く際は、韓国の祝日や連休と重なると混雑することもあるのでスケジュールを立てるときの参考にしてくださいね。