上司が相手であっても臆することなく、ハッキリ意見を言う活きの良い部下は、見ていてとても気持ちが良いものです。しかし中には「ただただ生意気でしかない」という部下も存在します。
反抗的な部下もいれば優秀な部下もいます
- 物怖じしないこと
- ひたすら攻撃的な姿勢で突っかかること
は全く異なります。前者なら頼もしいですが、後者だと困りものです。そこで今回は、職場にいる反抗的な部下への対処法をお届けします!
決して否定はしない
反抗的な部下がいると、ついイライラして相手のことを否定しがちです。しかし否定されると、反抗的な部下はますますヒートアップします。
反抗的な部下と接する時は
くれぐれも否定的にならないよう注意しましょう。もし「それは違う」と感じても、まずは否定せず、まるごと受け止めてあげてください。
そして冷静に根気よく、部下が納得するまで繰り返し話し合いましょう。上司ならではの余裕たっぷりな対応をとり、反抗的な部下をゆったりと包み込んであげてください。
あなたの心の広さを感じることで、反抗的な部下の態度も段々と変わってくるはずです。逆に
- 何もわかってないね
- まだまだ甘い
など、相手を全否定して切り捨てるのはNGですので気を付けましょう。反抗的な部下の場合はより反抗心が強くなります。
無理して褒める必要はない
反抗的な部下との関係を良くするために、あえて積極的に褒める上司も存在します。もちろん人それぞれ、様々なやり方があるものです。「褒めて伸ばす」という方針で、部下との関係性を良くするのもひとつの方法でしょう。
とはいえ、無理して褒める必要は全くありません。もちろんいいことをした時は褒めてあげてOKです。例えば自らしっかり意見を述べた際は、「積極性があって本当にいいね」と高く評価してあげてください。
しかし、ただやみくもに褒めてばかりだと、部下が調子に乗る可能性大です。そして図に乗った結果、さらに反抗的な姿勢を見せることも考えられます。「どうせこの上司はいつも褒めてくれるし」と舐められてしまうわけです。
- 認めること
- 甘やかすこと
は全く違うので、そこを履き違えると大変なことになります。評価するべきところで評価すれば、いずれ部下も心を入れ替えてくれるはずです。無理して褒めるのはやめて、常に正当な評価をするようにしましょう。
命令口調は避ける
部下に仕事を頼んだり、話しかけたりする時、知らぬ間に命令口調になってはいませんか?相手が上司とはいえ、やはり人から命令口調で話しかけられるとイラッとするものです。恐らく、ごく普通の部下であっても、内心「偉そうな上司だなあ」と感じるでしょう。
これが反抗的な部下だともっと大変です。「上から目線が気に入らない!」と強く感じ、ますます反抗心が強くなってしまいます。そのため、反抗的な部下と接する際は、話し方や口調に注意しましょう。
- 「こうしなさい」ではなく
- こうするともっと良いんじゃない?
など、命令ではなくアドバイス調で伝えてください。すると部下の反抗心も弱まり、素直に聞き入れるようになります。威圧感たっぷりな上司にならないよう気を付けること!これもまた反抗的な部下への有効な対処法です。
思い切って放っておく
「とにかく反抗的で、何も言うことを聞かない…」そんな困った部下は、いっそ放っておくのもひとつです。
反抗的な部下は「自分はなんでもできる」
と思い上がっていることが多いです。その思い上がりを消すには、大失敗して恥をかくのが一番なのです。
もちろん「上司として共に謝罪をしなくてはならない」など、ある程度のリスクはつきまといます。しかし、言ってもわからないのであれば、もう実感として教え込むしかありません。
あえて何も言わず、好きなようにやらせて、失敗を経験させることもひとつです。自分の身をもって学習することで、上司の言うことがどれだけ正しかったか、心底理解できるでしょう。失敗を経験し、成長すれば、反抗的な姿勢や思い上がった気持ちも無くなるはずです。