都会から張り切り田舎暮らしをスタートさせて、住めば都と思っていた田舎暮らしが実際は不便すぎる事や失敗してしまう事も多々あります。これから田舎暮らしを始める人は是非、不便さと失敗談を確認して心構えを身に付けて失敗しないようにしましょう。

田舎暮らしを始めると実際に不便に思う事と対策

ある程度イメージして、様々なシチュエーションを想定していたとしても、実際に生活してみると「こんなはずではなかったのに…」とストレスを感じてしまう様な事もあるのです。田舎暮らしを始めると不便に思う事やその対策についてご紹介致します。

スーパーやコンビニが遠い

田舎暮らし不便

首都圏だけでなく、都市部にはほとんど歩ける距離にコンビニが何軒も並んでいると言うのは当たり前ですよね。場所を選べば、いくつかスーパーもあって、チラシを見比べたり、必要な物に寄って買う場所を変えたり出来るのは、都市部にいるメリットだと言えるでしょう。

もちろん、田舎暮らしはその真逆ですので、最寄りのスーパーまで車で20~30分掛かるのは当たり前の世界なのです。コンビニと名の付く物があれば、かなり良い方です。

例えコンビニがあったとしても、田舎では24時間営業をしても採算が合わないため、夜には営業終了してしまうところが、ほとんどでしょう。そのため

  • 一人暮らしをしていたり
  • コンビニ食頼りな生活をしていたり

する人は完全に生活スタイルを変える必要がある訳なのです。これを機に、食事改善も含めて自炊生活を始める事をお勧めします。経済的ですし、惣菜やコンビニ弁当の生活よりも健康的に体調管理も行えます。

例えば、休みの日にスーパーへ買い出しに行って、食材を揃えて、1週間近く保存可能な常備菜を作ったり、カットした野菜を冷凍しておけば、平日でもレンジ調理するだけで簡単に自炊生活が出来るのです。

本当に何も料理など出来ない」とお困りの方は、まずはご飯を炊くことから始めて、レトルト食品や冷凍食品、缶詰め等を備蓄しておくだけで、家ご飯が充分にまかなえるでしょう。また、日用品など定期的に購入しなければならない物などは、ネットショッピングでまとめ買いをして、家にストックしておくと経済的です。

飲み会なのに飲めない事もある

田舎暮らしでは、当然、飲食店も歩いて行ける距離には、なかなか無いため、車で飲みに行くこともあるのです。もちろん、飲酒運転するわけにはいきませんので、代行を呼ぶか、飲めない人と相乗りするかと言う選択肢になります。

すると、お酒が弱い人は飲み会をする度に「送迎係」になってしまう…。と言う事も少なくないのです。代行をひとりひとりが読んでいると、毎回高い飲み代になってしまうため、交代で車を出しあって、運転する担当の人の分の飲み代を周りの人が多めに出すと言うのが、一般的なのです。

けれども、せっかく飲み会に行くのに、お酒も飲めずに帰ると言うのは、かなり切ないですよね。結局、それらを解消するためには、「家で飲むしかない」と言う選択肢しかないのです。

田舎暮らしで仲間を作ったら、お互いに泊まりに行き来できる位の仲になって、フレンドリーに宅飲みを満喫する事をお勧めします。とても経済的ですし、一人暮らしの人には、田舎の家庭料理を提供してもらえる機会にもなったりするので、地元の人や職場の人と早く打ち解けて、和気あいあいと過ごせると良いですね。

想像よりも交通の便が悪い

都会の人にとっては、カルチャーショックを受ける人もいるほど、田舎の交通の便は悪いです。特に路線バスや電車の時刻表を始めて見た人はその空白の多さに唖然とする事でしょう。

1時間に1~2本しか運行しないと言うことは、良くある事ですし、時間帯に寄っては、2時間以上待ち時間があることも、田舎では当たり前の世界なのです。これらの問題を解消するためには、やはり車を利用するしかないでしょう。

維持費が楽なバイクも良いのですが、山が近い場所では、天候が変わりやすいので、急な雨も多いですし、冬の寒さも尋常ではありません。できるだけ、気候や天気に左右されないため、車が一番便利です。

田舎暮らしを機に、体質改善や体力作りを図りたいと言う方には、ロードサイクリングもお勧めです。アップダウンの多い道を走っているうちに、自然と体力が養われるため、健康的です。車と合わせて所有して、田舎暮らしを満喫したい物ですね。

田舎にはとにかく虫が多い

自然豊かな田舎暮らしでは、想像を越えたところからも、虫が出現します。基本的に近年リフォームされた様な家屋や、集合住宅などではほとんどありませんが、お風呂で巨大なムカデがでたり、カエルが窓から入ったりすることは日常茶飯時です。

虫に対して、恐怖心や嫌悪感を抱いていない人でも、押し入れや戸棚で知らないうちに増殖して、大量発生する…。と言う事も少なくないのです。

そのぐらい、自然と隣り合わせで暮らすと言うことは、かなりまめにお手入れをして、掃除や換気をして、湿度管理などを心掛けていないと、すぐに謎の虫が出てきます。

対策法は…やはり、まめに掃除する事しかないでしょう。普段、手が行き届かない戸棚等には、防虫剤や防虫シートが欠かせません。また、ペットのいないお家ならば、定期的に煙タイプの防虫剤を焚くことをお勧めします。

小さなお子さまやペットがいるお家では、虫が嫌いなユーカリやミントなどを活用して天然のアロマオイルやルームフレグランスを使う事で、ある程度は防ぐ事が出来ます。その他には、虫が嫌いなお香を焚いておくと家や衣服などに自然と臭いが染み付くので、常に防虫対策が行えるので、そちらもお勧めです。

実際に田舎暮らしでの不便と対策は

田舎暮らしを始めると不便に思う事とその対策法は、参考になりましたか?買い物やアクセス、天候などに左右されることなどだけでなく、田舎暮らしでの不便さは、数えるとキリが無いほどあります。それらが嫌になってしまって、若い世代の人たちは田舎を出ていく事を考えるのですから。

けれども、その不便さと引き換えにある、自然が側に無いと感じられない景色や感動、人付き合いの温かさなどに魅力を感じて田舎暮らしをしようと決意する人も後を絶たないのです。どちらを選択するかは、やはりそれぞれの価値観に任せるしかないのでしょうね。

都会から田舎暮らしを始めた時の失敗談

田舎暮らし失敗談

人混みや通勤ラッシュの満員電車、街中の喧騒…。都会の暮らしには飽き飽きして、やっと憧れの田舎暮らしと思ったら、そこには落とし穴が待ち受けていた?!また、転勤や異動、結婚を機に田舎での生活をスタートした際の失敗談をご紹介。

歩ける距離じゃない交通機関が不便

とにかく、田舎は公共の交通機関の利用はまず出来ないと考えていないといけません。例え自宅や職場がバス停などから徒歩すぐの場所にあったとしても、1時間に1本走っていれば、まだマシな方です。

電車に乗ろうとしたならば、駅までは車で向かわなければならなかったり、そこでも都会の様に数分~10分程の間隔では電車は走っていないため、乗り損ねると20分以上待ち時間が出来てしまうのは、当たり前の出来事なのです。

車を利用する際にもガソリンスタンドまでがまず遠いと言った問題や、道に慣れるまでは街灯が少ないため、夜の運転にも支障を感じると言う人も少なくないのが現状なのです。

基本的には、田舎道でも走りやすく、修理が必要になりにくい車種を選らんで、心構えをしておかなければ、故障や点検が必要になっても短時間では業者の人にも来てもらうことは出来ない場所も多いので、注意が必要になるのです。

飲食店やショッピングが楽しめない

田舎暮らしで日常の気分転換をするとしたならば、近くの山や海へアウトドアのレジャーを楽しむか、家庭菜園やガーデニング、自宅のDIYなどの作業を楽しむなど、身近で出来ることが限られてきます。例えば

  • 外食をしようと思っても車で20~30分は走らないと飲食店が無かったり
  • 小さなお店ばかりで地元の常連さんばかりだったり

はじめは入りづらいと言ったハードルを感じる人も多い様です。コミュニケーションを図るためにも、そんな地元のお店に入るのは良いですが、ご近所さんなども多いと、やっぱりあまり味が合わないから、2度目は行くのを止めたい…何て時にも、何となく気がねしてしまいますよね。

また、地方型のショッピングモールやアウトレットモールでも無い限り、基本的にお洒落な買い物を楽しむ施設が無いため、ネットショッピング中心の生活になります。

そのため、田舎暮らしを始めると、気軽に楽しんでいたはずのショッピングは、一大イベントとなり、旅行や日帰り旅行の際に計画して、行けても年に数回程度のお楽しみになる訳なのです。

覚悟はしていても都会の友人と疎遠になる

田舎暮らしを始めると、徐々に都会での暮らしとは異なり、お洒落に気を使って出掛ける機会が減り、女性ならばメイクさえせずに出掛けることも多くなることでしょう。

よほど美意識が高かったり、意識を持ってキープしようとしなければ、美容面のお手入れは気にならなくなってしまうのです。そんな暮らしが定着してくると、都会暮らしを続けている友人とは、日々の暮らし方だけでなく価値観も変わってしまいます。

見栄や世間体などを気にしがちな都会の友人とは、次第に意見や考え方が合わなくなり、距離的な問題の有無に関わらず疎遠になる傾向が高いのです。よほど気が合うか、田舎暮らしに興味や憧れのある人でなければ、関係が長続きしずらくなってしまう特徴があるのです。

医療機関までのアクセスが遠い田舎

田舎暮らしでもっとも問題になるのが、病院に掛かるときです。そもそも、かかりつけの病院を探すのにも数が少なかったりするため、地元で開業しているお医者さんが一軒でもあれば良い方です。

大きなケガや重い病気に掛かってしまった場合には、施設設備が整った総合病院などへアクセスするために数時間掛かってしまう事があるため、事前に良く調べておく必要があるのです。もしもの時にどの病院へ行けば良いのか?どの位の時間でアクセス出来るのかを把握しておく必要があります。

物価は安いが給料も安い

田舎暮らしは、物価が安いから生活費が安く済む様なイメージをしていると、以外な落とし穴が幾つもあるのです。例えば、同じ職種で同じ仕事量をこなしていたとしても、元々の賃金設定が都会よりも安い所が多いため、田舎暮らしのために転職した人は収入ダウンしてしまう人が多いのです。

田舎暮らしを考える際には、収入面のカバーを上手に出来る仕組みを考えて、副業や資産運用するなど、経済面でも準備が必要になるのです。

光熱費や車の維持費など思わぬ出費がある

上記の様に、田舎暮らしでは給与収入の低下があるのですが、他にも都会よりお金がかかることが多いのが、光熱費です。例えば、ガス代は都会では都市ガスの普及率が高いのですが、田舎はプロパンガスがメインになります。

冬場の1ヶ月あたりのガス代はプロパンの方が都市ガスの2倍以上も価格が上がる程です。また、寒冷地方では冬の暖房費が非常に掛かるため、暖房効率の良い石油ストーブを利用しても、ワンシーズンに消費する石油代だけでもかなりの金額になってしまいます。

水道代も各都道府県によって値段が異なるため、過疎部に行けば行くほど、水道代も高くなると言う例もあるのです。田舎暮らしを始める前に、移動先の地域でどの位月の光熱費が掛かるのかをあらかじめ調べておく事をお勧めします。

近所付き合いが煩わしい・最初は仲良くなれない

言わずもがな、な田舎暮らしの問題点ですが、とても良くあるケースです。都会の暮らしに慣れてしまっていると、田舎暮らしでのコミュニケーション方法に慣れるまでに時間が掛かる事でしょう。

地域によって、外部から越してきた人への対応がオープンなのか、閉鎖的なのかが随分異なりますが、基本的にこちらからアクションを起こさなければ、コミュニティには参加させて貰えないものだと考えておきましょう。

地域の方から見ても、「都会から来たよそ者は恐らく人付きあいなど好まないのでは?」と思われていたり「素性の分からない人と接点が持ちづらい」と感じられていたりするので、気軽には話し掛けにくい印象を持たれていることが多いのです。

そのため、田舎暮らしを円滑に進めるには、地域の方に積極的に話し掛けたりして、情報収集をするなどしてコミュニケーションを図るように心がけましょう。ただし、家族や自身のプライベートな事に関しては、近所中に知られたく無いような事は口外しない様に気を付けましょう。

例えば、旦那さんの職業、子供の成績など、田舎のコミュニティでは情報が知れ渡るのが異常に早いですから、誰かに話したら町中の人の共通情報になると思っていなければなりません。

実際の田舎暮らしの失敗談は

田舎暮らしの失敗談は、ご参考になりましたか?都会の暮らしに慣れていると、予期せぬところで問題を感じてしまうものです。

地域に馴染めないと簡単に移動する事も難しければ、長期に渡って悩まされる人も少なくない問題です。これから田舎暮らしを始める人には、あらかじめ知っておいて貰いたい情報の一つですので、心に留め置いて頂きたいものですね。