都会を離れて田舎で暮らしたい!と望んでスタートさせたはずなのに…。現実は想像した様には行かない事もあるのです。実際に田舎暮らしを始める前に知っておきたい、理想と現実のギャップとは?詳しくまとめてみました。

思ったよりド田舎

田舎暮らし現実

田舎暮らしに憧れて、一番始めに後悔しやすい点は、都会との利便性の差や環境の違いです。都会の暮らしでは、仕事や習いごと、高校生位になれば塾やバイト等で、みんな遅い時間まで活動している事が多いのです。

ところが、田舎暮らしでは、仕事も残業で遅くまで掛かる…と言う職種も限られますし、高齢者が多い地域では、尚更20時も過ぎれば、家の灯りも少なくなってしまう程、静かなのです。

都会では騒音に感じていたはずの環境音も、全く無くなってしまうと、寂しく感じたり、心細くなったりとするものなのです。

気分転換に外食したり、夜に買い出しに行こうと思っても、近くにお店が無かったり、営業時間も早い時間までで閉店してしまったりするため、行く場所が無いのです。

買い物をしたり、何かをしたいと思った時には、休日にしか動けないと考えるか、ネットや宅配などを駆使して対応する他、選択肢は無いと考えておくべきだと言えるでしょう。

意外と光熱費や物価が高い

田舎暮らしのメリットは、あるものを大切に使って、少ない物資でコンパクトに生活することや、低い物価で生活費を節約して貯蓄を増やせると思われる人も多い事でしょう。

理想として思い描いていたとしても、現実は異なる可能性が非常に高いのです。例えば、物価を都会と比較したならば、野菜など近隣に直売所があったり、自分で作るか、近所の人から貰うなどすれば、無料で手に入れる事も出来るでしょう。

しかし、日用品などは大きなショッピングモールや大型店舗で無い限り、需要が高い物が買える場所が限られるため、価格を下げなくても売れるので安くならないのが現状です。

そうなれば、ネットでまとめ買いするしかありません。また、光熱費は田舎暮らしでは、まずガスは都市ガスが通っている地域が少ないため、プロパンガスになります。

それだけで、冬場の使用率が高まる時期には月にプラス1万円は軽く越えると心得ておく必要があります。いざとなったら、暖かい時期なら外で薪で風呂を焚こうかと考えてしまうほど、悩ましい問題です。

地域によって水道代が異なりますが、行政が財政難な地方や山間部で水の確保が難しい土地柄などでは、水道代が高く設定されている地域もあるのです。

これらは、移住する前に実際に住んでいる人に同じ様な家庭環境にある人がどの程度、光熱費に掛かるかを事前に調べておく必要があるでしょう。

地域の活動がめちゃくちゃ多い

田舎暮らしの醍醐味と言えば、伝統的な文化や習わしに基づいたお祭りやイベント事に参加できると言う点ですよね。

また、地域の人といち早くコミュニケーションを深めるためにも、率先して積極的に活動に参加し始めたのは良かったのだけれども…。と、近隣の人と顔見知りになり、仲良くなれたのは良いことですが

  • それ以降イベント事に打ち合わせと称する会合や飲み会に参加しなければならなかったり
  • 土日も休みなく、様々な活動に参加しなければいけなくなってしまったり

と、後悔する人も多いのです。一度参加すると、どこで不参加の線引きをして良いかが分からずに、全てにおいて、関わらなければならなくなるのは仕事を抱える人にとって、とても負担になる現実の一つとなってしまっている様ですね。

監視されているかと言う位人に見られる

田舎暮らしのメリットであったはずの、アットホームな人付き合いのはずが…?!近所の人から

  • 歩いているだけでじろじろ見られたり
  • 洗濯物が多い少ない
  • 車が置いてある、置いていない

と言う事を見られていて、会うたびにそれについて言われてしまう…と言う事を繰り返すうちに、敏感に感じてしまう様になる人も多いのです。話しかける人からしたら、お節介が過ぎる老人と言うキャラクターなのでしょう。

ですが、元からの地元の知り合いならば「分かっているから、ほっといて」的な意見も言えそうですが、そんなコミュニケーションに慣れていない移住者にとっては、監視されている様な脅威としてストレスを抱える事になってしまう様です。

よそ者扱いがスゴい

地元の住民にとって、特にその地域から一度も出て暮らしたことの無い人や、老人たちは、都会からの移住者と言うだけでものすごく「よそ者扱い」する人も目立ちます。

例えば、自治会や地域の活動に参加したいと希望していても、それを理由も無く断られてしまったり、ゴミの集積所や公民館などの地域の施設を使わせて貰えなかったりする…と言うケースもあるのです。

実際に移住してから、そういう環境下に置かれてしまった人は、後から役所に問い合わせしなければならなかったり、なるべく早くに転住したりと、対応せざるを得ない状況に追い込まれてしまっていたのです。

そうならないためにも、移住したい土地の地域性や人柄など、出来得る限りのリサーチは行っておくべきだと言えるでしょう。

実際に田舎暮らしを始めるとぶつかる現実は

実際に田舎暮らしを始めた際にぶつかる現実問題は、ご参考になりましたか?憧れや理想を持って、田舎への移住を決意する人が多い反面、実際に暮らし始めてみると、想像以上に困難な現実に直面してしまう!と言う事も決して少なく無いのです。

移住したい土地を見つけたならば、足しげく訪れて、くまなくリサーチを繰り返し行うことで、地域性や地元の人にしか分からないデメリット等も垣間見れる事でしょう。理想と現実のギャップに悩まされる前に良く、検討して計画して下さいね。