都会から離れて静かな田舎で暮らしてみたいと思う方も多いのではないでしょうか?田舎暮らしには魅力もあれば疲れる部分も沢山あります。簡単に決めて田舎暮らしを始めると痛い目を見ます。

今回は実際に田舎暮らしで感じるメリットとデメリットをご紹介致します。田舎暮らしを始めたい人や興味があり、今後考えたい方などは是非チェックして見てください。

田舎暮らしのメリット

田舎暮らしのメリット

田舎暮らしへの憧れはあるけれども、まだ見ぬ世界に不安も一杯…。そんな方へご紹介したい田舎暮らしを始めて良かったことやメリットをご紹介致します。

メリットを見て田舎暮らしに憧れる人は参考にしてください。その後にデメリットの紹介もしますのでデメリットも必ずお読みくださいね。

自然が満喫出来る

田舎暮らしの最大の魅力は、都会の様にわざわざ遠出しなくても、すぐ側に自然が多くあると言うところです。移住する土地を選べば、山にも海にも近いと言う立地も選べます。特にアウドドアやスポーツが好きだと言う人には

  • 山登りやキャンプが気軽に楽しめたり
  • 広い庭があればいつでもバーベキューが楽しめたり

海が近ければサーフィンなどマリンスポーツを年間通して、行う事が出来ますので、趣味で定期的に通うほど好きな方には、夢の様な世界でもあるのです。

同様にウィンタースポーツが好きでシーズンにはスキー場へ通い詰めると言う人にも、山間部への移住で、シーズンには毎週飽きることなく堪能することが出来るのです。

もちろん、自然が多いと言うことは冬の雪掻きの苦労や庭の草むしりなど、生活面で負担がプラスに掛かる活動も増えることは心得ておく必要があります。それ以上に魅力を感じられる人にお勧めしたいメリットです。

地場産の無農薬野菜や郷土料理が食べられる

田舎暮らしの醍醐味とも言えるメリットが、その土地で採れた野菜や食材を旬の時期に新鮮な状態で食べられると言う事です。

  • 広い庭付きの家を手にいれて家庭菜園を楽しんだり
  • 近くの畑を無償やかなり安く借りる事で自然栽培による無農薬野菜を気軽に食べたり

同じ食材を都会で揃えようと思ったら、通常以上にコストが掛かってしまいますが、田舎では安全安心な野菜を超低コストで手に入れることが出来るのです。食にこだわったり、子育てや療養などで、食の安全に気を使う方には大きなメリットとなるでしょう。

例え自分で育てなくても、近所の人と仲良くなれば、余るほど出来るからと、畑で採れたての野菜を貰うことも多いのです。観光地や別荘などが近隣にある地域では、畑の脇に採れたて野菜を無人販売して提供しているところも見受けられます。

地域の人とアットホームな関係が築ける

田舎暮らしでは、移住すると共に小さなコミュニティに所属することになるので、ご近所付き合いや、地域の人との関係を築く事は必須条件と言えるでしょう。

都会では直接的なやり取りが少ないのに対して、田舎では家族ぐるみでお互いに物や情報をやり取りし合うのが、一般的な習わしとなっています。もちろん、若い世代の家庭では、あまり田舎特有の人間関係を好まない家庭もあるので、土地や集落によっても格差はあることでしょう。

地域のお祭りやイベント事に積極的に参加する事で、都会では無い体験が出来ることも魅力の一つです。地域によっては、街おこしの一貫として

  • 都会からの移住者に地域の観光係として意見を求められたり
  • 仕事として街おこしに携わる業務に就く事も薦められたり

プロジェクトとして街の活性化に携わる事に興味がある人には、田舎暮らしと転職が同時に確保出来るので、大きなメリットとなっている様ですね。

広い庭付きの戸建てに住める

都会では夢のまた夢の話の庭付きのマイホーム。選択肢を大きく広げて都会からのアクセスがまずまずな田舎に土地を持つことで、都心で仕事を続けながら、庭付きのマイホームを手にいれる事も出来るのです。

過疎地などでは古民家を改装して、移住環境を事前に整えた物件を安く貸して貰える制度もあるので、若い世代の家庭でも問題なく田舎への移住をして生活を始める人も増えているのです。

広い庭があれば、出掛けなくても庭で愛犬のドックランを作ってあげることも出来ますし、好きなだけガーデニングも楽しむ事が出来るのです。自分が自由にいじれるので思い描く理想の庭作りを一から造り上げる事が出来る楽しみが持てます。

子供に田舎を作ってあげられる

田舎暮らしの大きなメリットの一つは、子育てを自然が豊かな環境でのびのびと行える事です。感受性が豊かな小さな子供のうちから、自然を通して様々な事を学び、物が溢れる都会とは違った、あるものを工夫して遊ぼうとする意欲や創造力を伸ばすことが出来ます。

体をたくさん動かして外遊びを多くさせる事で、身体能力の向上と共に、綺麗な空気の中で健康的にも配慮した生活環境を提供することが出来るのです。

将来的には多くの子供たちが進学や就職を理由に、都会や別の土地へ一人暮らしをや寮に入るために出ていく時期を迎えることでしょう。そうした際に、都会育ちではなし得ない「いざとなった時に帰る場所」を提供することが出来るのです。

言わば、子供にとって、移住先の土地が「心の故郷」となるのです。お盆やお正月などの休暇毎に帰るだけでなく、地元に家族や友人がいると言うだけでそれが

  • 心の支えになったり
  • 励みになったり

して、頑張る力を与えてくれたりするものなのです。そんな原動力ともなる場所を提供できる事は、子供が育つ環境だけでなく、かけがえのない財産として残せる物になるのです。

静かな余生が過ごせる

年齢を重ねると、都会の喧騒や人混みなど都会でのドライなコミュニケーションにも孤独を感じるため、余生を過ごすために田舎暮らしを選択する人も多いのです。

これまでの人生を振り返りながら、終末までの限られた時間を、第2、第3の人生の転換期として田舎暮らしを望むのは、人間の本能的な自然の摂理に基づいているのかもしれません。

田舎では人と人が密接に支え合いながら、お互いを尊重して温かな人間関係の中で過ごすことが出来ます。都会の様な利便性は失われますが、ネットが普及している現在では、生活や趣味などで必要な物は、宅配で届けて貰えば老後も不自由なく過ごすことが出来ます。

万が一の事も考えて、移住先の老人介護施設やシステム、医療機関のリサーチは入念に行う必要もありますので、その点は慎重に移住先を選択する事をお勧めします。

田舎暮らしのメリットは

田舎暮らしのメリットはご参考になりましたか?都会の様な利便性はありませんが、田舎暮らしならではの特典が得られたり、プライスレスな経験が出来る事は大きなメリットとなります。

全てが良いことだけではありませんが、魅力が問題点を大きくクリアにしてくれる事こそが、田舎暮らしを始める人たちの心の支えになっているのです。

田舎暮らしデメリット

田舎暮らしのデメリット

都会に居ても同じですが、やはり田舎にもデメリットは存在します。田舎暮らしを始めたい人にとって、必ず知っておきたい田舎暮らしのメリットとデメリット。田舎暮らしでありがちなデメリットについてご紹介致します。

医療機関までのアクセスがしずらい

これは田舎暮らしならではの死活問題です。土地によっては医療設備の整った総合病院へのアクセスに車で2~3時間掛かってしまう事も少なくありません。

万が一の緊急性の高いケガや病気の際に、病院が遠いことと、救急車の到着及び最寄りの救急病院までのアクセスが困難な事は、生死を分ける事も起こり得てしまうからです。

老後の終の住み処と考えて移住する人にとっても、ある程度覚悟をして向かわなければならない地域もあると言う事なのです。ただし、都会から離れた立地であったとしても、病気の人の療養を主に考えて

  • 地方により最新の医療設備を整えたカンファレンス機関を設けていたり
  • 逆に都市部よりも人口に対しての医師や病院の数は上回ると言う地域もあったり

します。近くの駐在医では、内科・外科医などが基本となるので、細かな検査が必要となる時や、専門医へ受診したい時には、遠くの病院まで足を運ばなければなりません。

病気や具合の悪い時に病院の待ち時間だけでなく、長距離移動を強いられるのは、とても心身の負担になってしまい大きな問題点となる事です。

土地の人と合わないと地獄

田舎暮らしならではのアットホームな人付き合いに魅力を感じて移住を決意する人も多い事でしょう。けれども、移住した先の狭く限られた人数のコミュニティにおいて、万が一、その土地の住民と全く合わない又は受け入れて貰えない…と言う事態になったら最悪です。

せっかく新しい土地で自分が思い描いた生活をスタートさせようと考えていたはずが、全て水の泡と消え、まさに生き地獄の様な日々になってしまいます。

人と関わる中で、どうしても気が合わない人、意地悪で癖の強い人は存在するものです。出来る限り、移住したい土地には事前に定期的に足を運んで、肌で感じるコミュニティの雰囲気やリアルな情報収集を行う事をお勧めします。

老人が多いと大変な面も

田舎暮らしは、過疎地や豪雪地域などは特に若い世代が減って高齢化が進んでいます。その問題点を解消することも狙って、移住を斡旋している地方行政も増えています。

いくら住み心地が良いからと言って、常に老人のお使いに利用される立場になると、プライベートな時間が全く無くなってしまいます。

初めはボランティアのつもりで申し出た手助けが、一人また一人と増えてしまい…その地域の「何でも屋」の様な存在になってしまうケースもあるのです。

相手に悪気は無いとは言え、持ちつ持たれつの関係性が強い田舎において、老人のために若い人が動くのは当然の事だと言う習わしが残る地域も多いのです。

老人たちも若い頃には、その役割を経て生きて来ていたりするため、若い人の気持ちもお構いなしで、あれこれ頼まれ事ばかり増えてしまう場合も少なくありません。

よそ者と疎外されるよりは良いのかもしれませんが、常に休日は畑の手伝いや病院の送り迎えなどに時間を割かなければならない…と言うのは、高いボランティア精神があり、体力気力にゆとりがある人でないと続けられる仕事では無いですよね。

自然災害の脅威を感じやすい

近年では、異常気象の影響もあり、台風や豪雨で土砂災害や浸水被害などに悩まされるニュースも多くありますよね。田舎での自然に囲まれた暮らしの中では、まさにその大自然の脅威を感じる側面もあると言う認識が大切になるのです。例えば

  • 山が近くにあれば、噴火や土砂災害や河川の氾濫についての備えが必要になります。
  • 海岸沿いの地域では津波や浸水に地盤沈下に対する備えが必要になったりします。

それぞれ、その土地にどの程度自然災害ののリスクがあるのかを事前に調べておく必要があります。過疎地では、財政難や人口減少のために緊急時の備蓄や設備が満足に揃え切って無いと言う地域も存在します。

十分な備えがあったとしても、避難場所となる役所や公共施設が、被災して機能出来なかったり、道路が不通になってその場所まで、たどり着けなくなる可能性も踏まえて、常に備えておく必要があるのです。

ショッピングが楽しめない

田舎暮らしのデメリットは娯楽面がほぼ皆無だと言うことです。地方では、観光地や別荘などが近隣にある地域で無い限り、ショッピングモールやお洒落な飲食店などは存在しないと言う地域も多いのです。

そのため、買い物好きな人や、ネットや通販では満足できない人にとって、ストレスが溜まりやすい環境になってしまうのです。もしも、ショッピングを楽しみたいと思ったら、車で遠出して日帰り旅行の様に出掛けるか、旅行を計画して、泊りがけで都会へ向かわなければならないのです。

流行やお洒落と無縁な生活になる

田舎暮らしでは、上記の様に買い物に行く機会も少なくなり、流行のファッションや話題のスポットなどとは無縁な生活になるのです。もし、お洒落を楽しもうと気合いを入れて、服やメイクを楽しんでいたとしても、その土地では浮いた存在になってしまう事でしょう。

その土地にあった雰囲気や、田舎暮らしの人が好む服装と流行とは異なるものです。ナチュラルでベーシックな服装を好むか、それに飽き飽きして、極端に派手で奇抜な服を着るお婆ちゃんがいたりと両極端なのです。

周りの環境に馴染むと共に、自分もメイクやファッションに気を使わなくなってしまい、そういう物にお金をかけることが馬鹿馬鹿しくなって行く事でしょう。節約や煩悩を排除すると言う点では、メリットだとも言えるポイントですが、流行やお洒落に敏感な人にとっては、ストレスの原因になってしまう様ですね。

田舎暮らしデメリットは

田舎暮らしのデメリットは参考になりましたか?移住を考えている人には、必ず全ての項目をチェックしておいて頂きたいと思うほど、田舎暮らしでは、メリットだけでなく、生活にかかるストレスやリスクが存在するのです。全てクリアに出来ると思える人にだけ、移住を決断して後悔の無い選択をして貰いたいものですね。