韓国は食への関心がとても高い国です。韓国ドラマで出てくるようなボリューム満点の料理は、実際に一般の人たちが普段食べているものですが、こんなに食べきれるのか!?

と思うような量に驚かされます。韓国でテレビを付けると必ず食に関する番組をしていて、YouTubeには有名な大食い韓国人も登場するなど韓国は空前の「食ブーム」なんです。

見ただけでお腹いっぱいになりそうな量の食べ物がテーブルに並んでいるのを見ると、やはり韓国人って大食いなの?と気になりますよね。そこで今回は、韓国人は大食いなのかを検証しながら日本との違いについて見ていきたいと思います。

①外食でテーブルに並ぶ食べ物の量がすごい

例えば韓国で、サムギョプサルを注文したとします。基本で出てくるのはメインの肉のほかにサンチュ、キムチ、数種類のナムル、ケランチム(韓国風茶碗蒸し)で、肉を食べる以外にも他にも食べ物があるので食べる量は自然と多くなります。

お酒を飲みながらサムギョプサルを食べていても、やっぱりシメが欲しくなり追加で冷麺やテンジャンチゲ+ご飯を注文します。サムギョプサル1つを注文しても他にも食べなきゃならない食べ物が多いので、自然と食べる量は増加します。

日本人から見ると「こんなの毎日食べてるなんて大食いじゃないの?」と思われるでしょう。確かに中には大食いの人もいますが、こんな食事を毎日しているわけではありません。

それに、口に入れる量はすごくても肉以外はほとんどがサンチュやナムルなどの野菜。カロリーはきちんと押さえられているわけです。

②夜食を食べる人が多い

韓国人は大食い

日本と比べて韓国の夜は長いです。日本では中心部でない限り9時や10時を過ぎると街はかなり暗くなりますが、韓国は場所を問わず夜遅い時間まで営業している飲食店が多く、それだけ遅い時間まで飲んだり食べたりが可能なのです。

夜に、小腹が空いたなと思えば気軽に食べ物を調達できるし、韓国語で「ペダル」と言われる出前を注文する文化も進んでいるので、家にいながら好きな食べ物を取り寄せることができるのです。

夜食として人気なのは、フライドチキンやピザなど。特に、韓国チームが戦うサッカーの試合があるときなどは、夜遅い時間でもチキン屋さんはどこも満席。注文して取り寄せようと思っても、注文がパンクしていて数時間待ちと言われることもあるほどです。

③おやつ、間食はガッツリ系なものが多い

日本で子どもたちが食べる「おやつ」というと、どんな食べ物を想像しますか?スナック菓子、クッキー、ケーキ、アイスクリームといったところでしょうか。

韓国でも、そんな日本と同じような「おやつ」を食べることもありますが、それよりも目に付くのは「トッポッキ」「おでん」「天ぷら」など、韓国の屋台で売っているような食べ物を食べている子供たちです。

韓国も共働きの夫婦が多くて、なかなか子どもたちに「おやつ」を準備してあげられない環境にあります。そこで、子どもたちは1人でお店に入り、自分の食べたい屋台フードを注文して食べます。

時間は、学校や塾、テコンドー学院の授業時間前後。子どもが店に来ることを見越して、先にお店にいくらかお金を置いていく親もいます。成長期とはいえ韓国人の子どもは日本人の子どもと比べて「おやつ」の消費量も多いようです。

④味が濃い食べ物が多く、ご飯が進む

韓国ドラマや実際に韓国に来たときに、韓国の食堂で出てくる蓋のついた金属製食器に入ったご飯を見たことがありますか?男の男の人ならすっぽりと手のひらに収まってしまうくらい小ぶりの食器で、初めて見ると女の人でも「小さい」と感じるくらいのサイズです。

でも、実は大人の茶碗一杯以上のご飯が入っていて食べ終わるころにはお腹いっぱいになります。そんな、かなり多めのご飯が出てくるのには理由があります。

テンジャンチゲやキムチチゲなど味の濃い汁物や、キムチやナムルなど塩気の強いおかずが並んでいると、白いご飯が食べたくなるんです。

カンジャンケジャンという名前のカニのしょうゆ漬けを食べるときは、あの金属製食器でご飯を1人平均2~3個は食べます。女性でもガツガツ食べたくなる韓国料理は恐るべしです。

⑤朝ごはん抜きの人が意外と多い

日本人は朝ごはんが大切!と小さい頃から教えられてきて、朝食をきちんと食べる習慣がある人が多いですよね。食に関心の高い国民性を持つ韓国ですが、意外と韓国人たちは朝ごはんを食べないとか、すごく簡単に済ませるという人が多いんです。

仕事をしているお母さんたちに余裕がなくて、子どもたちも朝食を抜きがちになると大人になるまで朝ごはんを食べないことが習慣化します。それに、前の日の夜にかなりガッツリと夕食を食べていたり、夜遅い時間に夜食を取っていると朝ごはんが食べられなくなります。

朝ごはんを抜いていると、次の食事のときにドカ食いしてしまいがちになります。朝食抜きの食習慣が、結果として昼や夜の大食いに繋がってしまうということも十分考えられるということです。

韓国人は大食いでもあり、沢山の料理が並ぶ

韓国人の大食いについて、日本との違いをお伝えしましたが、いかがでしたか?長寿大国と言われるだけあって、日本は比較的食が細く、栄養面でも気をつけている人が多いように思います。

韓国は、1つのメニューを注文すると大量のおかずが出てくるという点でビジュアル的にも大食いかなと思うし、実際食べる量も多くなりがちです。

日本と比べたら韓国人はたくさん食べますが、野菜中心のおかずだという点ではヘルシー。韓国は、見た目重視の文化なのでたとえ大食いしても、運動するなど調節してスタイル維持している人も多いのです。