毎月、収入の9割の支出が決まっていると言う人がほとんどだと言う統計結果から見ても、貯蓄を増やしたくても増やせない生活をやむ無く続けている家庭も多い事でしょう。賢く便利な節約術で少額からでも貯金を増やす方法を分かりやすくまとめてみました。

家計の月単位と年単位で固定費と変動費を分析【手書き家計簿の作成】

節約術で少額からでも貯金を増やす

まず、家計の分析を行うために必要な物は、ノート2冊と筆記用具です。PCサイトやスマフォアプリでデータ入力を行って、月々分析している人も一度手書き化してみると、より記憶に残りやすい分析が出来ます。

節約ベースの生活が軌道に乗るまでの期間だけでも家計簿を手書き化する様にしましょう。その上で、用意した1冊のノートには現在の家の総資産を全て記入します。

自分や家族が持っている口座にいくらあるのか、またローンや負債額がいくらあり、どの様な借り入れ状況で返済期間を予定しているかを明確に記入して行きます。

幾つか財布を分かて持っている場合などの現金も全て記入し、家計全ての資産総額を計算しておきましょう。例えば、貯蓄型の保険の満期の予定や、定期預金などの満了後の貯蓄予定額などもこのノートに記入しておきましょう。

次にもう1冊のノートには、初めに1年間と月単位でそれぞれの固定費の項目別金額とトータル予算額を計算しておきましょう。そして、月々の家計簿として収支のバランスをチェックしたい項目をまとめて記入して行くノートとして活用して下さい。

期間は半年~一年間と言った短い期間でも構いません。自分や家庭で目標として定めた予算に対する支出のバランスがチェック出来たら、と言う線引きや、赤字から黒字(貯蓄や資産運用枠の増加)が見られたら終わりにするなど、負担に感じる人は期間を決めてスタートすると良いでしょう。

家計全体の収支バランスや問題点が見出だせたならば、楽に記録できるPCサイトやスマフォアプリの家計簿に戻しても良いと思います。

無駄を省いてコストを削減

前述した様に家計簿を手書き化する事で、家計の問題点が明確に浮き彫りになったら、どの様な対策を取ればコスト削減に繋がるのかを一つ一つクリアにしていきましょう。

例えば、家族がバラバラにコンビニを利用して飲み物を購入していたとしたら、まとめ買いをして安く押さえたり、家計の見直しをきっかけに水筒を持ち歩いたりお弁当作りを始めたりすることも、お財布にも健康にも、環境にも優しい節約生活が出来ます。

家族が増える前から加入していてそのままになってしまっていたり、収支のバランスが変わって負担が大きくなってしまったりする場合には、保険を見直して良く検討してみると良いでしょう。

貯蓄型タイプの保険でなく、掛け捨てタイプの保険を利用している方には、各都道府県やJAなどが運営する共済に切り換える事も保証内容を比較して検討する事をお勧めします。子供からシニアまで少額の掛け金で病気や入院と言った万が一の保証が受けられる特典があります。

貯蓄可能な額を定期預金に預ける

少額からでも貯蓄を増やそうとする時に、どうしても手元にあったり、流動的に使えるお金は利用してしまうと言う事は良くあることですよね。そこで、家計全体の収支のバランスが明確になったら、定額で預けられる定期預金の利用をお勧めします。

収入が入った時点で自動振替にしておけば、満期や引き出し可能な期間になるまで、一切手付かずでキープする事が出来ます。

ただし、スタートしてから1年間は基本的に引き出す事が出来なくなるため、家計に負担がかからない金額設定と、よりメリットのある銀行の定期預金をリサーチしてスタートする事をお勧めします。

定期預金の利率は資金運用などと比べると増やすと言う観点出はなく、預けておくだけの物になるので、手堅く貯蓄額を増やすためには、リスクが無く始められるメリットがあります。

固定貯蓄を一部投資運用資金に回す

日々の生活や、月々の収支が赤字家計ではないと言うレベルの方には、少し中長期的に貯蓄額を増やして行く事を考えてみましょう。

例えば、定期預金以外に貯蓄へ回せる金額が月々捻出できそうだと言う場合や、すでにお持ちの貯蓄資金から、リスク回避出来る様に割合を定めて、資金運用に流用する事で、貯蓄額を増やす事が出来ます。

ただ、銀行に預けておくだけでは、超低金利時代となった現在、増やすと言う事は不可能に限りなく近い状況になっています。そこで定期積立て型NISAやプロに買付を任せられる証券取引などに運用することで固定貯蓄の活用する事が出来るのです。

ただし、あくまで資産運用には元本割れするリスクがあるものも存在しており、低い可能性とは言え減額してしまう恐れもありますから、万が一のダメージに備えて大きな痛手を負わない程度の金額設定が必要となるので、慎重に行って下さい。

ポイント活用で実質無料化を目指す

賢い節約術を駆使して、月々の支出をいかに減らすかを考えた場合に、移動時間や家事の合間など隙間時間を利用して、ポイント活用を行う事もお勧めします。

いわゆるポイ活と言われるこの活動は、ウェブサイトやアプリを利用して、簡単なアンケートに答えたり、ゲームに参加したりする特典としてポイントが加算されるシステムです。

コツコツと貯めれば一定額から現金化する事も出来ますし、話題のウェル活(ウェルシアで毎月20日にTポイント利用での購入時に3割引の特典が得られる)も行う事が出来ます。

上手にポイント活用を行う事ができれば、食費や生活費の一部や、買い物や外食時にもポイントを利用する事が出来るのです。

少し視点を変えて日々利用するクレジットカードやネットサイト、良く買い物に行く店舗などのポイント制度もまとめて見直して見ると、よりポイントが溜めやすい生活スタイルを見出だすことも出来るはずですよ。

節約術で少額からでも貯金を増やす方法とは

少額からでも貯蓄を増やす方法はご参考になりましたか?節約することだけを考えると、生活スタイルを変えなければならない事への、不便さを感じる人もいる事でしょう。

けれども、中長期的なメリットを考えて貯蓄が確実に増える事での楽しみや、将来的な備えが出来る安心感を持てることでのゆとりが増える喜びもあるのです。まずは、家計全体のチェックから行ってみてはいかがでしょうか?