ヨーロッパの語学学校や大学に留学をする以上、ディスカッションやグループワーク等の参加型授業を避けて通ることはできません。しかし、暗記偏重型の教育を受けてきた多くの日本人にとって、ヨーロッパ式の教育文化に対応するのはとても難しいことでもあるのです。

この記事では、ディスカッションやグループワークの授業を有意義なものにするためにできることをいくつかご紹介します。

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思考力と発言力が重視されるヨーロッパ社会

よく、「海外では自分の意見や考えを主張できない人は馬鹿にされる」と言われていますが、これは本当です。

ヨーロッパでは、自分の意思を自分の言葉で相手に伝える力、自分の視点や経験から物事を考える力というのは、自立した大人ならば当然誰もが持っているものだと認識されています。

また、発言や意思表示をするのは、各個人の責任の元に行われるべきだという考え方が一般的であるため、発言しない人を気遣って発言を促したり、相手の考えや感情を察知するという行動もあまり期待されていません。

ディスカッションとグループワーク

多くのヨーロッパ人が個人主義であり、強い自我を持っているというのは事実ですが、かといって、ヨーロッパ社会では協調性が軽視されているという訳ではないのです。

大多数の求人広告では、求職者に求める資質として、協調性、主体性、コミュニケーション能力、問題解決能力が挙げられています。

教育現場でも、そういった実社会で必要とされる能力を養成するため、少人数のグループで取り組む課題や、学生が主体となって話し合うという形式の授業が積極的に取り入れられています。

勉強を通じて得た知識を自分の中だけで消化するのではなく、それを外に向けて発信する、あるいは他者と議論することで、学問についての理解がより深まると考えられています。

事前学習をすることで発言しやすくなる

ヨーロッパの大学や大学院には、事前に指定された文献の内容あるいは学生が行うプレゼンテーションの内容について議論をするという形式の授業が学期中にいくつかあります。

こういった参加型の授業の一部は、口頭試験として位置付けられており、全ての学生が発言することを前提としています。コースによっては、発言をしない学生の単位認定を認めないという先生もいます。

とはいえ、議論の内容自体は、既に学習した内容についてなので、事前にしっかりと準備しておけば、問題なく議論に参加することができます。

また、コースが始まる前に、課題の内容と必要な文献を早めに確認することで、ストレスを感じずにじっくりと文献を読み込むことができます。

課題の本を読みながら、自分の考察、疑問、提案等を書き留める習慣をつけておくことで、考える力が着実に伸び、ディスカッションやグループワークが苦ではなくなってきます。

留学を決意した時点で日本と海外の歴史や時事問題について勉強し始める

語学留学の場合、学生同士が完全に自由なテーマで会話や議論をするという授業形式を導入している語学学校もあります。

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ABOUTこの記事をかいた人

近藤万祐子

神奈川県横浜市出身の30代の日本人女性です。2012年に、スウェーデン人男性と結婚し、スウェーデン南部へ移住しました。現在は、現地の大学で心理学と教育学を勉強しています。また、学業の傍ら、スウェーデン在住ライターとして、海外生活、留学、異文化理解、ヨーロッパと日本の教育などに関する記事を投稿しています。