日本をはじめアジアでは美白が命ですが、フランスでは日焼けした小麦色の肌が美しいとされています。男女問わず、夏になると海に出かけて肌を焼きます。バカンスの思い出と一緒に、日焼け具合を自慢しあうことだって。

旅行に出かけられないパリ居残り組も負けてはいません。彼らも日焼けのために脱ぎます。ただし海ではなく……公園で。

水着ピクニックは違法じゃないよ!

ピクニック

フランスでは、街中で水着(もしくは下着)のような露出の高い服装をするのは違法です。夏になるとたまにパンツ一丁の男性を見かけますが、もし警察に見つかれば捕まってしまいます。

ですが公園は別です。一歩公園に入れば、水着になってもお咎めなし。そんなわけで、写真の団体さんは、パリ屈指の美しさと大きさを誇るモンソー公園で、水着を着て堂々とピクニックをしているというわけなんです。

この団体の他にも、水着の団体やカップルが結構いました。泳がないのに水着。「水着ってなんのために着るんだっけ…」と考えさせられます。もはや下着でもいいのでは?それだとセクシーすぎるのか?

周りを見渡すと……いましたいました、パンツ一丁で日光浴をするおじさん。さすがに写真は撮りませんでしたが。ホントにみんな太陽が大好きみたいです。

紫外線に対する意識は高まっている

日焼け止め

最近では、紫外線が老化やガンの原因であるという認識が強まっており、日焼け止めを塗る人が増えています。特に子供の日焼け対策に積極的なママが多いようです。

アジア人と違って目の色素が薄いヨーロッパの人にとっては、夏のサングラスは必需品。子供でもサングラスをかけさせます。

ただし、日本人と違って、肘まであるUVカットグローブやつばの広い帽子は使いません。売ってすらいません。日傘も、一部の年配のマダムが使っているのを見たことがありますが、若い人は全然使いません。

ちなみに、パリだと人通りが多く、セーヌ川の近くだと風も強いので、さすがの日本人観光客も日傘をさすのを諦めるようです。

紫外線は嫌だけど、日焼けはしたい

さて、ここで彼らにとって悩ましい問題が発生します。それは「日焼けはしたいけど、紫外線は浴びたくない」という全く相反するテーマです。

日焼け止めを塗ってしまうと、身体に有害な紫外線はカットできますが、日焼けもしなくなります。日焼け止めなんですから当たり前ですよね。