ワインを楽しむ際、さまざまなマナーが存在しています。本来、一人でワインを楽しんでいる時であれば、何も気にせずにガンガン楽しめば良いのですが、そうはいかない、ということもあるでしょう。

特に、ワインの場合は注がれている時に手を添えてはいけない、というマナーもあるようです。ここでは、ワインのマナーで手を添えるのはどうなのか考えていきたいと思います。

①本来は手を添えない

ワインを注ぐ時に手を添える、ということは基本的に注ぐ方がボトルに手を添えている、という意味で捉えられますが、そういったことではありません。簡単に、注ぐ場合は片手で相手にラベルが見えるように注ぐことが重要です。

そちらの方が見栄えが良いのでいいのですが、女性であったり、マグナムボトルなどは片手だとボトルを落として大惨事になってしまうので、注意が必要になってくるかもしれません。

そんなワインなのですが

受けて側は手を添えるのはマナー違反とされています。例えば、アナタのグラスが空になったとします。そこで、次の分のワインをソムリエに注いでもらうことになるのですが、そこで注意が必要です。

まず、手を添えてというか、グラスを手に持って注いでもらうとこぼれたり、腕におちたり、たまたまグラスを手放してしまうなど、いろいろなトラブルが起こる可能性があります。正直、ソムリエ側としては、グラスに手を添えられてしまうと、ぐらぐらと安定しないため注ぎにくい、というのが本音です。

ワインは誰もが知っているようにアルコール飲料です

飲んだ後とは誰もが酔っぱらいます。強い、と言いながらもアルコールが血中に入り込みますので、1ミリも酔っていなかったら病院を進めたほうが無難です。

さて、そんなことから、手を添えるとぐらぐらしてしまいますので、できればグラスはテーブルに置きっぱなしにしておくことをおすすめします。

そうすることで、安定しますし、サービスを受けている方もワインを分かっている方、として認識されます。くれぐれも、暴走しないようにしましょう。

②手を添えて良い場合もある

ワインで手を添えるマナー

さて、逆に手を添えても良い場合があります。それは、試飲会であったり、そういったワインイベントの場合です。基本的に、サーブをされる来場者は立ちでやってきます。

テーブルにいきなり座って、サーブしてもらい、そして立ち上がって違う場所に行く、という意味不明なイベントはこの世の中は存在していないのであしからず。

立ちで、並んでいる輸入業者やソムリエに手を添えてグラスを傾けて注いでもうのは、一般的でありおかしい話しではないので安心してください。

逆に、そういった時にテーブルに置いてしまうと横柄な人だ、と思われてしまうので注意です。よろしくお願いします、のひと言でも言うのがマナーでしょう。

中には、何も言わずグラスだけ傾けてくる勘違い野郎がいますが、こういった人たちはワインが分かっていると鼻高々なのですが、周囲からは怪訝な顔をされていることを気付けていないのです。

そういった可哀想な人たちと一緒にされないよう。気をつけて行うことをおすすめしている今日この頃なのです。

③飲み会は臨機応変に

中には、会社などの飲み会でワインを飲むこともあるでしょう。カジュアルな飲食店でワインを楽しむ場合、それぞれに一人ずつソムリエが注いでいくのも疲れてしまいます。そういった時、やはり上司から注がれたりするのですが、それでも本来は手を添えない方がベターです。

日本の飲み会というと、ビールやお猪口を手にもって、どうも…と言った感じで注がれることがよくありますが、それがどうも染み付いてしまっている、というところがあります。相手がどうしても古い人間であり、理解がなく、説明しても邪見にされそうだった場合は放置してそのまま手を添えてしまっても良いでしょう。

それは、相手にとってマナー違反ではなく、その場をしらけさせるようなことはしてはいけない、ということです。もし、相手が「何で、そんな態度を取るんだ!」といって怒りだした時

ワインを注いでもらう場合、置くということがマナーとされています。

と、こちらが反論しても、「私たちの頃は、そんな失礼なことをする若い者はいなかった」など、感情論で責めて来る場合があります。

相手もお酒が入っていたりすると、躍起になって怒りだし、厨房の板さんのところまでいって暴れだすことが考えられます。仮に、その居酒屋で会社全体の飲み会を行っていて、数人いる上司が怒ってしまって全て板さんのいる厨房に行ってしまったら、どうなってしまうのかは想像に難くありません。

そういった意味でも、ワイングラスに手を添えたくない場合は、「どうやら、私はよくわかりませんが、こういった注がれ方がマナーだそうです。おかしいですよね」といって、茶化した感じで伝えてしまうことをおすすめします。

ワインは本当は自由な飲みものです。

手を添えようが何でもいいのですが、これはソムリエという職業がおり、その人が全てを担っているため、客側が無理矢理いろいろな要求をしてはいけない、ということも関係しているでしょう。

さらに、話を折らずにソムリエがそっと置いてあるグラスにワインを注ぐ、ということも関係しています。そのあたり、日本の飲み会と混合してしまうと、メチャクチャになってしまうのでマナーは最低限覚えておくことをおすすめしたいですね。

ワインに手を添えるのは

ここでは、ワインのマナーについて手を添えるか否か、というところでお伝えしました。時代は、どんどん変わっていますが、ワインのマナーは健在です。いろいろと考えてみて、新しい正しい楽しい方向に繋がっていってみてくださいね。