でも、時代遅れだからといってまだ傷んでいない服はなかなか捨てられません。というか、フランス人は傷んでいても着ます。穴があいていても着るときは着ます。倹約家ですから。

シビアなファッション眼

先進国のフランスですが、貧富の差は激しく、みんながファッションにお金をたくさん使っているわけではありません。

ですが、フランスの学校では制服がないのが当たり前なので、おしゃれ盛りのティーンエイジャーたちには洋服がたくさん必要です。しかし、彼らのお小遣いは月数千円程度で、親に洋服を買ってもらえる機会もあまり多くはありません。

じゃあどうやっておしゃれを楽しんでいるのかというと、H&MやForever21などのファストファッションを利用して、安く服を買っているようです。彼らからすると、「10着では到底足りない!」とのこと。

こうして、若い時から「限られたお金でファッションを楽しむ」感覚を養っているのがフランス人。大人になっても、服選びの感覚はなかなかシビアです。

働き始めてお金に余裕ができても、流行に左右されるようなデザインのものは、安いお店で買って済ませます。

定番アイテムに関しては、「多少高くても長く着れる良いもの」を選ぶようになるのは当然の流れかもしれません。