韓国ドラマを見ていると、韓国の誕生日の祝い方が日本と少し違うことに気が付きませんか?誕生日に関して韓国の伝統的なお祝いの方法や韓国特有の習慣があるようです。韓国は誕生日をどんな風に祝うのでしょうか。

今回は、韓国人の誕生日の祝い方を日本人の祝い方との違いも含めてお伝えしていきたいと思います。

陰暦の誕生日で祝う

日本人にはあまり馴染みのないカレンダーの陰暦。韓国では昔から、お正月やお盆を陰暦で行っています。陰暦というのは普通のカレンダーにある陽暦と違って、毎年日にちがズレます。

それと同様に、韓国では自分が生まれた陰暦の誕生日を確認すると、それも毎年カレンダー上では日にちが変わるのです。例をあげると2019年の1月6日は陰暦で(12.1)となっています。

陰暦の誕生日は12月1日ということです。次の誕生日を陰暦で探すと2019年12月26日が陰暦で(12.1)です。なので、陽暦のカレンダーで1月6日に生まれても、次の誕生日は同じ年の12月26日に祝うというわけです。

あれ?早まってない?!と思いますよね。でも陰暦は1年で10~11日早まり、3年に1回は18~19日遅くなるという規則によって調節されています。日本人にとっては少々ややこしい祝い方ですね。

歳の数え方が日本と違う

「数え年」という言葉を聞いたことがありますよね。数え年とは簡単に言うと、お母さんのお腹の中にいるときから年を数え始め、生まれた年を1歳とする歳の数え方です。

日本も昔は「数えで〇歳」という言葉を使っていましたが、今はほとんどの人が「満〇歳」という歳の数え方をします。韓国は、昔からずっと「数え年」で年齢を言う習慣があったので、日本の満で数える歳よりも1歳多くなります。

日本人の場合は日本の歳ではまだ20代なのに、韓国の歳では30代ということが起きるわけです。韓国人と歳の話をするときは満何歳なのか、数えで何歳なのかをはっきりさせないと誤解が生じることもあるので注意してくださいね。

満1歳の誕生日パーティーを開く

韓国の誕生日の祝い方

韓国の赤ちゃんたちは生まれて1年(満1歳)の誕生日が来るときに「トルジャンチ」と呼ばれる誕生パーティーを盛大に開きます。昔は韓国は食べ物も少なく病気も蔓延していたために1歳まで生きるのも難しいとされていたことから、1歳の記念日を祝うようになったと言われています。

韓国にはトルジャンチが行える専用のパーティー会場も数多くあり、家族や親せきや友達などを招待してビュッフェ形式で食事をしたり、写真を撮ったりします。

実は韓国の赤ちゃんは1歳になる前の生後100日にも100日記念のお祝いをします。パーティー会場を借りたりではなく、自宅で祝うことが多いです。

誕生日の朝はわかめスープ

韓国では、お母さんが子供を産んだときに「わかめスープ」を飲む習慣があります。わかめにはミネラル成分が多く含まれていて産後の疲労回復の助けになり、また母乳もよく出ると考えられています。

その「わかめスープ」を誕生日の日に食べるということは、自分を生んでくれたお母さんへの感謝の気持ちを忘れないという意味があるのです。

でも、誕生日の日のわかめスープは自分で作ったものではなく、できれば自分以外の人が作ってくれたものがいいんです。誕生日の朝、旦那さんが自分のために早起きして「わかめスープ」を作ってくれたという話も韓国ではよく聞きます。

韓国の餅(トック)のお祝いケーキ

韓国は昔からもち米はうるち米を使ったトックと呼ばれる餅を食べる習慣があります。今でも韓国の街のあちこちにトックを売っているお餅屋さんがあります。

普段は様々な形の一口サイズのトックを、おやつや朝食代わりに食べたりしますが誕生日などのお祝い事のときはトックで作ったホールのケーキを準備することもあります。

自分の家で手作りすることは普通は難しいのでトックのお店に注文して作ってもらいます。若い人たちは普通の生クリームのスポンジケーキを好みますが、年配の人や甘いケーキが苦手な人たちにはトックのケーキが喜ばれます。

最近は、ゴージャスでオシャレなお花のアレンジがある華やかなトックのケーキもあるので女性に人気急上昇中です。

飲食店や居酒屋などのお店にケーキを持ち込む

家に帰宅するくらいの時間に韓国の街を歩くと、ホールの誕生日ケーキと思われる箱を抱えて歩いて行く人をよく見かけます。韓国は、家族以外にも同じ会社の人や友達同士でも誕生日を祝ってあげることが多いんです。

韓国のどこの街にもあるチェーン店のパン屋さんは出来上がった誕生日ケーキも置いてあるので、どこでも手軽に買うことができます。そして、韓国で驚くのは一般の飲食店などのお店に誕生日ケーキを持ち込むこと!日本では基本食べ物の持ち込みは禁止ですよね。

韓国では誕生日ケーキを飲食店に持ち込んで食事や飲み会の途中で、誕生日ケーキにローソクを刺してお祝いしている姿が見られます。ケーキはそこで食べることもあるし、祝ってもらった人が食べずに家に持って帰ることもあります。

日本とは違う韓国の誕生日の祝い方がある

お隣で身近な韓国という国でも、誕生日はやはりその国ならではの祝い方があるようですね。子供の1歳の誕生日パーティーという文化も日本にはありませんし、誕生日にわかめスープを飲むこともありません。

もしかして韓国人のお友達や彼氏・彼女ができたときは、韓国風にお祝いしてあげると喜ばれるかも知れません。是非、今回の記事を参考にしてくださいね。