開放感があり、気持ちが良い田舎暮らしですが住んでみると色々な幸せを感じる事が出来たり、後悔をする事も沢山あります。所詮は田舎なので何もない・・・逆に空気は美味しいなど難しい所です。今回は田舎暮らしで感じた幸せと後悔をご紹介致します。
目次
田舎暮らしで幸せに感じる事とは
田舎暮らしに憧れを感じるけれども、難しい面もあると聞き悩ましく感じている方へ。田舎暮らしを始めて一番幸せに感じる事をご紹介致します。これから田舎暮らしをしたいと思っている方は是非チェックしてみてください。
自然が身近にあること
都会暮らしに慣れてしまうと、電車の通勤ラッシュも、夜遅くまで人が行き来する街の喧騒も、当たり前になってしまいますよね。本能的に嫌だと感じる事も、仕事や目的のために「仕方がない」と判断すると脳は感覚を麻痺させて、嫌な事も過度なストレスに感じ無いように自動的に処理されているのです。
そんな無意識下のストレスが蓄積すると体調不良の原因になったり、自律神経のバランスの乱れや精神的疾患の要因になったりしてしまうのです。
田舎暮らしでは、そんな都会での本能的なストレスから解放されて、豊かな自然と触れ合いながら生活出来ます。本来あるべき季節や気候を肌で感じながら、きれいな空気と水に囲まれた中で生活を続けるうちに、人がもともと持ち合わせている感性も研ぎ澄まされて、心身が健康的なリズムを取り戻すことが出来るのです。
そのため、アトピーや呼吸器計の疾患のあるお子さんをお持ちのご家族や、ご本人の体調不良をきっかけに田舎暮らしを始める方も少なくないのです。自然が身近にある生活は、心も豊かに解放してくれる様ですね。
子供がのびのび遊べる
都会で子育てをしていると、ママ同士での会話の中で登場するのは、0歳から始められる幼児教育や、幼稚園や小学校からのお受験などが挙げられます。田舎暮らしでは、良くも悪くも、幼児教育を行っている施設など滅多に存在しませんから、そんな会話にはならないでしょう。
子供たちにとって、学習の場は「身近にある豊かな自然」と「生活空間」そのものなのですから。わざわざ、DVDなどを見せながら学習させなくても、子供の旺盛な好奇心で、自然にあるものの中から、自分なりに遊べるものを見つけ出して、工夫して遊ぶ様になります。
それこそが、自立した感性や創造性を養い、自由に外を駆け回る事で、体力的にも健康に育まれて行くのです。何より、毎日凝ったオモチャや教材などが無くても、子供が目を輝かせて、外遊びを存分に楽しむ姿を見ていたら、「田舎暮らしを始めて本当に良かったなぁ」と、しみじみ幸せに浸れる事と思います。
地域の人と触れ合える
田舎暮らしでは、ご近所付き合いが大変なのでは?と言う声を良く耳にしますが、確かに「大変ではない」と断言しにくい面もあるかもしれません。
それは、地域性によっては、なかなか「よそ者扱い」の感覚から抜け出せずに、コミュニティへの参加を躊躇する人も多い事でしょう。また、狭い地域なので良い噂だけでなく、悪い噂も広まり易いため、悪い事はできない所がありますが…。
それは、どこに暮らしていても、ほぼ共通の条件ですよね。実際に田舎暮らしをしてみると、周りに若い世代の家が少ないと、近隣の農家のおばあちゃんが
- 子供のためにと野菜を分けてくれたり
- 子供が近所の上級生と仲良くなって帰ってきたり
地域の人にとても助けられる事が多いのです。慣れない土地での生活に、こちらから構えていては打ち解けられないと、近隣の人とのコミュニケーションは率先して行って来たためか、本当に地域の方には親切に接して頂けるので、幸せに感じます。
田舎暮らしを始めるならば、地域の人の懐にすっと入れるような、礼儀正しくかつ図太いコミュニケーション能力をフル活用する事をお勧めします。
家庭菜園で無農薬野菜が楽しめる
田舎暮らしを始めて、一番幸せに感じられることは、やはり自分が育てた野菜を新鮮なうちに一番美味しい状態で食べられる、と言うことですね。田舎で場所を見つければ、家庭菜園が出来る庭付きの戸建ても手に入りやすいです。
広い庭が無かったり、土作りからでは大変だと感じたら、近隣の農家の方に格安で少し畑の土地を貸して貰う事も出来るのです。
そうすることで、安心安全な食材を確保することができて、とても経済的ですし、何より子供にも栽培や収穫の手伝いをさせる事で、野菜に興味を持って、たくさん食べられる様になります。目の前にある生活環境の中で、食育ができる事も田舎暮らしの大きな魅力の一つだと感じます。
プライスレスなプレゼントがもらえる
田舎暮らしでは、慣れない土地での生活に始めは疎外感を感じやすかったり、都会の様な刺激が全く無いので、物足りなさを感じたりするケースも多い事でしょう。
メンタル的に「都会暮らしも良かったなぁ」と気持ちが揺らいだり、疲れて落ち込んだりしているときに、ふいに一面雄大なパノラマの夕日が目に飛び込んで来たりするのです。
都会では、感じることの出来ない、何とも言えない穏やかで、心が安らぎ満たされていく瞬間を味わえる事でしょう。ただただ、自然との一体感に体の全ての感性を委ねる事で、心身のリフレッシュが身近に行える魅力も田舎暮らしならではなのです。
田舎暮らしで山間部に近い地域だと、天然温泉がすぐ近くで利用できる場所も多く、寒い季節や疲れがたまった時には、気軽に温泉に行くことも出来るのです。「今夜は冷えるから温泉に行こうか?」と、都会で外食する位の気軽さで行ける立地のところもあるのです。
そんな自然からのプライスレスなプレゼントがいつだって、手を伸ばせばそこにある…と言う事が、田舎暮らしならではの幸せだと感じる事ですね。
田舎暮らしで幸せに感じる事は
田舎暮らしを始めて一番幸せに感じられることは、ご参考になりましたか?実際に田舎暮らしを始めると、都会とはまた別のストレスに感じる事もあるでしょう。
けれども、どこで生活をしていても、メリット・デメリットは存在しますから、何を一番軸にして、生活をしたいか?と言う事が一番焦点になると思います。
幸せの価値観も人それぞれです。自然と共にアットホームな暮らしぶりが幸せだと感じられる人こそ、田舎暮らしをスタートさせるべきだと思いますよ。
田舎暮らしを始めて後悔した事とは
田舎暮らしを始めてから、こんなはずではなかったのに…。と後悔している事って、実際にどの様な事なのか?田舎暮らしへ憧れている人や、移住を検討する人にこそ読んで貰いたい、田舎暮らしを始めて後悔した出来事をご紹介致します。
近所付き合いが大変
都会のドライな近所付き合いや、親の収入や学歴、子供のお受験などを気にしながらのママ友との付き合いに嫌気が刺して、田舎ならではのアットホームな人間関係を求めていたはずなのに…。
実際には、監視されているのかと思うほど、周りの住民からジロジロ見られたり、子供や旦那の事や、今までの経歴、出身地まで根掘り葉掘り聞かれたりと予想以上の濃厚な人間関係にげんなりしてしまう人も多いのです。
特に田舎育ちの人や、そういう人への対応に慣れている人ならば、図々しい位にその温厚にあやかっておいて、世間話はのらりくらりと自分のプライベートについては語らずとも、地元情報を聞き出す術を見出だせる事でしょう。
しかし、都会育ちで田舎の特有の人間関係の築き方に馴染めなかったり、根が優しすぎて、人の良さそうな老人などを簡単に信用してしまう人も要注意です。もちろん、慣れない田舎暮らしをサポートしようと根っからの、ボランティア精神の高い住民も多いとは思います。
けれども、良くある失敗例では、人の良さげな老人の親切な対応に心を許していたら、やたらと高い自治会費を定期的に支払い続けなければならなかったり、その場限りと思って話した世間話が町中に知れ渡っていたりする事など、田舎暮らしでは日常茶飯事なのです。
田舎ならではの風習やその土地の習わしなどを理解して移住しないと、後でとんでもなく後悔することになってしまうのです。
地域の活動が負担になる
田舎暮らしを始めたならば、地域の住民とのコミュニケーションを図ったり、その土地のイベントなどにも積極的に参加する事で、地域の人たちとも馴染みやすくなります。
そのため、地域の活動に参加する事は、ほとんど必須条件となるのですが、平日フルタイムで働く人にとって土日も近所の人との活動に時間を取られてしまっては、プライベートな時間が無くなってしまいます。
気分転換に旅行に出掛けたいと計画していても、絶対に地域のイベント事に重ならない様に配慮しなければなりません。また、仕事で疲れたからと言って、自治会の清掃活動を休みたいと言う言い訳は通用しません。
それは、自分よりもずっと高齢な老人たちが、腰がいたい膝が痛いと言いながらも、作業に出ているのに、若い自分が多少の体調不良では、欠席するなど許されないからなのです。
そんなプレッシャーを常に感じてしまうタイプの人は、田舎暮らしに馴染みにくいと言えるので、後悔しないうちに、移住計画を見直すべきだと言えるでしょう。
子供の習い事や進学先に不安を感じる
結婚や旦那の転勤などをきっかけに、田舎へ移住したママたちの中には、多くの自然と触れ合える環境を得た反面、子供の教育面には悩みが多いようです。
例えば、子供に習い事をさせたいと考えても、最寄りのスクールまで車で送迎しなければならず、片道30分かかると言うケースも珍しくありません。習いに行く場所も限られているため、選択肢はほとんどありません。
塾などに行かせたいと考えても利便性の高い所に、希望の塾がなければ、ネットや通信で自力で勉強させるしかないのです。子供自身が勉強熱心であればスムーズに行えるかもしれませんが、勉強に集中させる環境が少ないと考えた方が良いでしょう。
勉強面だけでなくスポーツ面も、特化した分野の先生や監督がいない限り、都会よりも田舎の方が競争相手が少ないため、能力を伸ばしにくいと言う難点があります。
そのため、中高生など早いうちから全寮制の学校への進学を考えなければならなかったり、大学以降も都会や離れた土地への進学のために、学費以外に仕送りや子供の引っ越し費用などが、余分に掛かるデメリットがあるのです。
虫が多い
少しならば我慢できるけど、大量発生したらお手上げになってしまう…。田舎暮らしでの虫対策で後悔する人は多いのです。少し暑くなってきたからと、網戸を使って過ごしたならば
- 隙間から小さな虫が入ったり
- どこからともなくムカデやカエルが入ったり
色々な虫が登場するのは日常茶飯事なのです。玄関や床下からは蛇や、バッタに良く似たカマドウマと言う虫が飛んできたりします。また、うっかり夜間に外に洗濯物を干してしまったりすると、モスラの様な巨大な蛾が一緒に付いて来たりします。
怪獣ほどのサイズではもちろんありませんが、人の顔位のサイズまでいます。キッチンや風呂場などの水回りには、厳重な対策を取らなければ、しょっちゅう虫が出没しますし、押入れや寝具なども日々の手入れを怠ると、すぐに虫が付いてしまうのです。
庭や自宅の手入れが大変
自然が身近に堪能できる事が、田舎暮らしの大きなメリットであると言えるのですが、広い庭付きの一軒家が手に入ったとしても、その手入れをし続ける事は容易な事ではありません。
初めは、庭作りや家庭菜園などを夢中になって行う人も多いのですが、一年中手入れが必要な庭を持つのは、本当に大変な事なのです。梅雨時や夏場には、数日で草ぼうぼうの状態になってしまいますし、自分で地植えして野菜を育てるのは、思いの外、簡単には行かないものなのです。
近所の人に良くコツを教わって真剣に、野菜作りのノウハウを身に付けなければなりませんし、始めたら休みなく、草むしりと手入れを怠る事が出来なくなります。
自然の猛威を強く感じやすい田舎暮らしでは、家屋も風や雪、潮風などによって、劣化しやすいため、メンテナンス費用を貯蓄して用意しておく必要があるのです。
水道や屋根など、すぐに修理が必要な時にも、近くに大工さんが住んでいない限り、直してもらうのにも数日ががりになるのは、良くある事なのだと心得ておく必要があります。
田舎暮らしで後悔した事は
田舎暮らしで後悔した事は参考になりましたか?人間関係に馴染みづらかったり、自然に対する脅威を感じたりと、都会では予想がつきにくい事例などもあるのではないでしょうか?
ある程度予測していても、実際に肌に感じて生活してみると、自分には合わなかったと後悔する人も多い様です。たくさんの情報を収集して、より良い移住に向けた準備を行って頂きたいものですね。