子供がいる場合には、婚姻関係の有無を問わず、両者間で離婚後の共同養育に関して書面上で取り決める義務があります。

義理家族とのフランクな関係

スウェーデン人の多くは、恋愛や男女交際を悪い事、恥ずかしい事として捉えていないので、家族や友人に隠れて付き合うというカップルは非常に稀です。そのため、交際開始後、かなり早い段階でパートナーを自分の家族に紹介します。

また、両親側は、娘や息子のパートナーを批評したり、交際に関して賛成や反対といった立場を取る事はありません。

あくまでも、お互いに気に入られる努力をするのではなく、ありのままで、誕生日や年間行事等の家族の時間を共に楽しく過ごしましょうというスタンスです。

スウェーデン人男性との恋愛や結婚で考えること

男女共に自立心の強いスウェーデン人が理想とするカップル像は、相手に守ってもらおう、尽くしてもらおうという依存関係ではなく、両者が経済的、精神的、社会的に自立した対等な関係です。

お互いが自立しているからこそ、相手への責任感や依存心のために別離を思い止まるカップルは少ないのです。

また、女性が日本で言う結婚や出産の適齢期である場合でも、「長年交際しているのなら、いずれプロポーズするのが男性の責任」という考えを持っている人は殆どいません。

このように、多くのスウェーデン人男性は、愛情=相手の人生に対する全責任を引き受ける事とは考えていません。しかし、それとは別の形で、パートナーや家族を自分の人生において大切なものとして位置付けているのです。

家族の一員である自分の役割

社会参加をし、家計へ貢献する責任が男女平等であるのと同様に、家事や育児等の家庭生活への責任も男女両方にあるという考えが、スウェーデンでは浸透しています。

スウェーデン人男性の家事育児への意識と貢献度は、ヨーロッパの中でも特に高いと言えるでしょう。彼らは家庭生活への参加を、「忙しい中、疲れている中、彼女や妻の手伝いをしている」とは捉えず、「家族の一員である自分の役割」として認識しているのです。

ABOUTこの記事をかいた人

神奈川県横浜市出身の30代の日本人女性です。2012年に、スウェーデン人男性と結婚し、スウェーデン南部へ移住しました。現在は、現地の大学で心理学と教育学を勉強しています。また、学業の傍ら、スウェーデン在住ライターとして、海外生活、留学、異文化理解、ヨーロッパと日本の教育などに関する記事を投稿しています。