「様々な文化背景や価値観を持つ外国人と交流し、視野を広げる事ができる」というのは、語学留学の魅力の一つだと思います。
しかし実際には、日本では常に友達に囲まれているという人や、自分は社交的だと自覚している人にとっても、異国に飛び込み、外国語で一から人間関係を築くというのは簡単な事ではありません。かなりのストレスを感じることでしょう。
今回の記事では、留学先で人間関係を築く上で大切な事をいくつかご紹介します。
自分から積極的にコミュニケーションを取る事の大切さ
留学先でありがちな人間関係の悩みとして、「クラスメイトが人種ごと、あるいは国籍ごとに固まっていて話しかけづらい」「既に出来上がっているグループの会話に入っていけない」等があります。
個人の意思を尊重するヨーロッパ社会には、自分から会話の輪に入ろうとしない人や、積極的にコミュニケーションを取らない人に気を遣って親切にするという習慣がありません。
職場や学校でも自分で主体的に考えて発言、行動できない人に対して、「やる気がない」「大人として自立していない」等厳しい評価になりがちです。だからこそ、ヨーロッパ留学で交友関係を広げるためには、自分から積極的に行動する必要があります。
「自分から相手に対して興味関心を示す」「生まれ育った文化や言葉の異なる相手とでも共通の話題を見つける」という努力をする事は、留学生活では避けて通れない道でもあるのです。
現地の文化や社会について知ろうとする努力
交友関係を広げる機会は語学学校の外にもあります。現地で習い事をする、大学の市民講座を取る、住んでいる地域の国際交流のイベントに参加する等、現地人と交流する機会を自分で作ることができるというのも語学留学の醍醐味の一つです。
現地人と交友関係を築く上で大切なのは、語学力だけでないのです。いくら言葉ができても、現地の政治経済、映画、テレビ番組、娯楽等、現地社会に関する知識や、その他現地人が興味を持っていることを知らなければ会話は成立しません。
分からないことは自分から聞く勇気
外国語での会話中に、「相手の言っていることが聞き取れない」「会話の内容が分からない」というのはよくある事です。
こういった場合に、「何度も聞き返したり、会話を中断してまで質問することで相手に迷惑をかけるのではないか」という懸念から、理解しているフリをしてしまうという事もあると思います。しかし実際には、聞き返したり、会話の内容について質問することは恥ずかしい事でも何でもないのです。
現地人同士でも、お互いの言っていることが分からなければ普通に聞き返しています。理解できなかった事を聞き返すというのは、理解したい!コミュニケーションを取りたい!という意思表示でもあるのです。
ヨーロッパの社交の場で特徴的なのは、初対面の人がいても、平気で内輪でしか理解できない話題で盛り上がる人が多いという事です。
彼らに悪気はないですし、そういった会話全てに入っていく必要はありません。会話に入りたい場合は、その話題の背景について質問したり、説明を求めたりすればいいのです。
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